そんななか同研究所は、2024年卒業予定の学生約2万4000人を対象として、2022年10月〜3月中旬に実施した「企業の就職ブランドランキング」に関する調査結果(前半)を発表。そこからは、コロナ禍が落ち着きを見せ始めた時期に本格的な就職活動を始めた、2024年卒の就活生らしい傾向が見えてきた。
総合トップ20位
まず総合では、伊藤忠商事が4年連続で総合トップに輝いた。性別、文理別でも同じ結果となり、ほか大手商社では、三菱商事(5位)、丸紅(8位)、三井物産(19位)がベスト20 にランクイン。男子では五大商社が全てベスト20に入り、専門商社もそこに続くなど、商社への高い人気が明らかになった。
さらに、2位に日本生命保険、3位に大和証券グループ、4位に東京海上日動火災保険が入るなど、トップ20位のうち金融機関が8社を占める結果に。待遇や安定感、知名度を重視する学生たちの志向が垣間見えた。
また、コロナ禍で打撃を受けていた業界への人気が戻りつつある。過去には上位の常連だった全日本空輸(74位)と日本航空(80位)が総合トップ100に返り咲き、ホテルや旅行業界でも復調の兆しが。コロナの巣ごもり需要と業務用食品需要の減少でダメージを被っていた食品業界も、味の素が総合41位、ロッテが43位に入るなど、トップ300に業界最多の30社がランクインした。
他にも、企業でDXやAI活用が進むなか、近年、IT系の業界・企業に注目する学生が増加。総合でSky(15位)や富士フィルムグループ(20位)、NTTデータ(25位)が上位にランクインするなど、DXを支援するIT業界やコンサル・シンクタンク系の業界、各業界内での「DX推進企業」にも人気が集まっている。
性別のトップ20ランキングは下記の通り。
男子・女子トップ20ランキング
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