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2023.04.04

ツイッター「認証バッジ」がさらに混乱、新旧が判別不能に

Getty Images

ツイッターは4月2日、青いチェックマーク(認証バッジ)のついたアカウントに新たなラベルを導入したが、これにより、「月額費用を払って認証を受けたアカウント」と、「イーロン・マスクがCEOになる前のツイッターが認証したアカウント」の違いがなくなった。

ツイッターはこの週末に古い認証バッジを削除するはずだった。

すべての認証バッジがついたアカウントには現在、次のような文言が表示されている。「このアカウントはユーザーがTwitter Blueを購読したことで認証さている。もしくはレガシーな認証済みのアカウントだ」

ツイッターは以前、認証済みアカウントに対して「レガシーな認証済みアカウント」と「Twitter Blueを購読しているアカウント」を区別するために異なるラベルを表示していた。同社は今回の変更に関する正式な声明を発表していないが、マスクはこの変更に関するツイートに対し、ほっとした顔の絵文字で反応した。

ユーザーからはさまざまな声が出ており、一部のユーザーは、この変更によってなりすましアカウントがより説得力のあるものに見える可能性があると指摘した。今回の変更は、ツイッターがTwitter Blueに加入していないレガシー認証アカウントのチェックマークを削除する予定だった日の翌日に行われた。

新たなラベルの導入により、実際に身元が確認されたユーザーと、月額8ドルを支払ってバッジを受け取ったユーザーの区別が非常に難しくなったが、多くのユーザーがすでに回避策を投稿している。ツイッターの検索機能では、レガシー認証アカウントと有料認証アカウントを区別することが可能で、それに特化したブラウザのエクステンションも存在する。

ツイッターは、そもそも1日にレガシーな認証済みアカウントから認証バッジを削除する予定だった。同社がその作業を実施していない理由は不明だが、ワシントン・ポストは、旧来の検証プロセスが手作業で行われていたため、バッジを剥がすための自動化ツールが存在しないためだと述べている。

また、マスクは2日に、同社がレガシーな認証アカウントのユーザーに、Twitter Blueに登録するための猶予期間を設けているとツイートしたが、後にこの投稿を削除した。

このツイートでマスクは、Twitter Blueにお金を払わないと言ったユーザーの認証バッジは、直ちに外されると警告していた。彼はその後、「費用を支払うつもりがない」と宣言したニューヨーク・タイムズのアカウントの認証バッジを削除した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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