サービス

2023.04.06

急成長中の広告チャネル「リテールメディア」 2022年は前年比80%増に


WHAT WE THINK

Coresight Researchでは、リテールメディアは、小売企業(特に専門小売)が収益を上げるための恒久的かつ不可欠な要素になると考えています。

しかし、多くの小売企業がリテールメディアに参入するにつれ、広告宣伝費予算のシェア獲得競争が激化し、ブランドや広告主により良いサービスを提供し、より高い費用対効果を実現する必要性が高まっています。

そのため、リテールメディアソリューションにおける効率的なワークフローやデータアクセスの向上、より正確な測定を提供する必要があるでしょう。

小売企業にとっての意味合い

・リテールメディアは、マルチブランド小売企業にとってより大きな収益化の機会をもたらす可能性があります。シングルブランド小売企業では、自社ブランドの商品を扱うことが多く、サイトへのアクセスも少ないため、その範囲は限定されてしまいます。

・リテールメディアは、新たなターゲット層を求めるノンエンデミック広告主にとって、強力なチャネルを提供します。しかし、ノンエンデミックの機会を活かすためには、広告が提供される場所、ノンエンデミック製品またはサービスと広告の関連性、広告のパーソナライズなどが明確に伝えられ、消費者が自然に受け入れられる内容であることを認識する必要があります。

また、これらの広告が小売企業のブランドイメージに合致し、カニバリゼーションの可能性を回避する必要があるでしょう。さらには、ノンエンデミック広告主の場合、自社の製品やブランドイメージに関連し、適合するブランドに的を絞る必要があるでしょう。

・マルチブランド小売企業は、すべてのリテールメディアチャネルにシームレスな接続と最適化を提供する、オンサイトとオフサイトの統合ネットワークエコシステムを確立することができます。オンサイトとオフサイトの広告は全体的な戦略の一部として接続される必要があり、ブランドはタイムリーで関連性の高い広告を掲載することで、サイト閲覧者全体にリーチすることができます。

テクノロジープロバイダーにとっての意味合い

・ファーストパーティデータは、シングルブランドおよびマルチブランド小売企業の両方にとって重要なデータポイントです。ファーストパーティデータを使用することで、プロモーションやオファーをパーソナライズでき、ブランドや広告主のエンゲージメントと認知度を向上させることができます。そして、テクノロジーパートナーは、こうしたデータを収集・管理し、閲覧者を効果的にターゲット化するためのツールを提供する必要があるでしょう。

・ブランドからの支出を最大化するために、小売企業は、ブランド認知から商品購入に至るまでの過程全体への対応をサポートする必要があります。そのために、小売企業はオンサイトとオフサイトの両方で、幅広い広告フォーマットを提供する必要があるでしょう。

そして、テクノロジープロバイダーは、小売企業へオンサイトおよびオフサイトの小売ネットワークの統合ソリューションの構築や多様な広告フォーマットの提供、消費者の購買過程全体におけるブランドの目標を達成できるサポートを行う必要があるでしょう。


※この記事は、2023年2月にリリースされたRxR Innovation Initiativeからの転載です。

SEE
ALSO

テクノロジー

リテールテクノロジーの10大トレンド 小売企業はこう進化する

文=RxR Innovation Initiative

ForbesBrandVoice

人気記事