ハードウェアのアップデート
まあ、期待しないでおこう。ガーマンは「Apple Watchのハードウェアに大幅な変更はないだろう」という。同感どころか、それさえ言い過ぎかもしれない。シリーズ9は、シリーズ7で登場したデザインを踏襲するだろう。Appleは通常、Apple Watchに関してはシリーズ4、5、6のように、選べるカラーが変わるくらいでほぼ3年間は同じデザインを継続する。
同様に、Ultra(ウルトラ)の初代モデルは2022年秋に登場したばかりで、今年に変更されるとは思えない。現行のApple Watch SEも同様で、シリーズ4のデザインに倣ったこの機種は発売から1年も経っていない。ウルトラもSEも、ハードウェアのアップデートはまったく期待できない、まあせいぜいウルトラのプロセッサーの変更くらいだろう。
つまり、今年のApple Watchのハードウェア的な変化は、色違いのアルミニウム製のApple Watchシリーズ9が出るという程度だろう。
ソフトウェアの変化
大きなアップデートが行われるのはソフトウェアだ。ガーマンは「新しいwatchOSは、今秋に提供されるiOS 17とは異なりユーザーインターフェイスに大幅な変更が加わった、かなり大規模なアップグレードになるはずだと考えています」という。まずiPhoneのソフトウェアについて触れておくと、以前からiOS 17にはすてきな新機能が搭載されると言われている。
しかし、大きなインターフェースの変更が期待できるのはウェアラブルのApple Watchだけだ。ここ数年は、文字盤が新しくなったり、操作方法が少し変わったりしただけで、そのインターフェースはほとんど進化していなかったので、これは大きなニュースだ。
しかも、今回は「かなり大規模なアップグレード」の予測が出されている。その内容はまだ明らかではないが、Appleが改善すべき点を徹底的に考えていることは確かだ。
もちろん、アプリを小さな円の集まりではなく、リストで表示するオプションなど、何年も前からアップグレードが繰り返されてきたので、おそらくこの路線で大きな変化があるのだろう。
米国時間6月5日(日本時間6月6日)に予定されるWWDCの基調講演の日には、今年の新モデルのソフトウェア、そして既存の多くのApple Watchにも適用されるソフトウェアを初めて目にすることができるだろう。
新しいソフトの公開まであと数週間だ。
(forbes.com 原文)