国内

2023.03.30

渋谷やNYタイムズスクエアをメタバースに 「都市型XR」が5億円調達

仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、複合現実(MR)といった、現実世界と仮想世界を融合させる技術を総称してXR(クロスリアリティー)と呼ぶ。この技術を活用し「都市型XR」を展開するのがPsychic VR Lab(サイキックVRラボ)だ。

2014年12月に活動を開始した同社は、誰でもVRやMR作品を作れるメタバースプラットフォーム「STYLY」を運営している。2022年2月からは実在の都市空間にバーチャル広告やコンテンツを重ねて配信できる「XRscape(エックスアールスケープ)」の提供を始めた。

例えば渋谷では、スマホアプリを介して渋谷のスクランブル交差点の風景をみると仮想の建物や看板が映し出され、それらをNFTとして購入できる取り組みを実施した。そのほか新宿、熊本、新潟、筑波さらにはNYタイムズスクエア、バルセロナのサグラダファミリアなど、世界中の都市空間にXRコンテンツを実装してきた。 
  
同社は3月31日に、5億円の資金調達を発表。J.フロントリテイリング、日鉄興和不動産、テレビ朝日ホールディングス、JR西日本イノベーションズと東急不動産ホールディングスのCVCファンドが出資した。

これらの企業とともに、音楽や映像、アート、スポーツなどさまざまな都市型XRエンターテインメント事業を展開していくという。

文=露原直人

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