05. コットンはオーガニックに
綿は天然素材だから安心安全というわけではない。綿花を育てるためには、大量の水が必要になるのだ。綿花が栽培されているインドや中央アジアは水資源が乏しいため、綿花栽培に過剰な水を費やしてしまうと、人や野生動物の暮らしに大きな影響を及ぼしてしまう。
また、安い綿の裏側では、児童労働や農薬被害も大きな問題となっている。しかし、オーガニックコットンであれば環境や生産者に配慮されているため、多くの懸念点を払拭できる。
06. 可能な限り地元で買う
現在はネットでいつでも好きなものを買える時代である。便利な反面、地元のお店でものを買う機会が減り、地域産業の衰退を実感している人も多いだろう。
地元のものを選ぶと、地元を応援することにつながる。地産地消や伝統工芸品の購入を通して、地域のお店や日本の伝統を守っていく必要がある。
私たちにできること
ここまでエシカルなものを見極める6つのポイントを紹介してきた。その本質は「ものの裏側を知ること」と「本当に気に入ったものだけを買うこと」にある。目に見える部分だけでは気づけないことにも目を向け、自分が納得する消費を自分のペースで取り組んでいこう。
【参考】
・FAIRTRADE JAPAN
https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/intl_license.php
・JSL
https://jsl.life/learning/ra/
・農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html
・消費者庁
https://www.ethical.caa.go.jp/ethical-consumption.html
※この記事は、2023年3月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。