キャリア

2023.04.10 20:00

黄皓氏がバチェラー参加で感じた「コミュニケーションの恐怖」とそこから得たもの

黄 皓:4代目バチェラー・ミラーフィット代表取締役

ミラーフィット代表取締役、黄皓氏が上梓した『超完璧な伝え方』が、発売5日で重版決定と好調だ。「自分の考えていることがうまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに苦手意識がある」と悩む読者に向けて、「実はその悩みこそ『相手とよい関係を築き、人を動かすための第1歩に変えられる』」ことを説いた1冊だ。

著者黄皓氏はむろん、Amazon Prime Video配信の婚活リアリティ番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1に参加、さらに『バチェラー・ジャパン』シーズン4には4代目バチェラーとして再登場し、話題をさらったあの人である。

黄氏は「2つの番組に参加することで普通の人生では経験できないほどのコミュニケーションに対する恐怖を感じ、その結果どんな人よりも圧倒的に考え抜くことができた」(本書「はじめに」より)ことが本書執筆の端緒だったと書いている。

そんな氏が体得した「誰とでもスマートに人間関係を築く」ためのテクニックの一部を以下、紹介する。

(記事提供=ダイヤモンド・オンライン


「過度な自虐」と「相手をイジる」はNG


冗談は「自分をイジるもの」がよいと思います。

たとえば、私は「ミラーフィット」という会社を経営しているので、事務所には鏡がたくさん置いてあります。

そのため、「自分のことが大好きなので、四方八方から自分のことを見ていたいんですよ」という冗談をよく言っています。

冗談で自分をイジることで、相手の反応から性格をつかみ、自分と感性が合うのか合わないのかを判断することができます。

1回でわからなければ、2回、3回と会話の中に冗談を交えて「この人はどういうタイプなのか」を判定するようにしてください。

ただし、あまりにも自虐的でネガティブすぎる冗談は相手も反応に困ってしまいますし、雰囲気も暗くなってしまうのでNGです。

もちろん、相手がどんな人かよくわからないうちは「相手をイジる冗談」も絶対に避けるべきです。

また、冗談を言うことによって「僕はジョークを言う人なんだよ」という布石を打つことにもなります。実は自己開示にもなっているわけです。

「この場では、こういったカジュアルなやり取りもありだと思っているんだけど、あなたはどう思う?」と言葉に出さない会話をしています。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものである)

『超完璧な伝え方』目次:

はじめに

・超完璧な伝え方とは何か
・臆病だからこそ完璧なコミュニケーションを考え抜けた
・同じ言葉でも人によって反応が異なる不安
・「伝わらない人」との関係をあきらめない
・人間関係を自分で決める選択肢を持つ
・苦手な人との関係さえ人生のプラスにする

第1章 超完璧にうまくいく伝え方の大前提

01 「八方美人」が最強のコミュニケーションである
02 なぜ、うまく伝わらないのか?─コミュニケーションが苦手な人の4つの特徴
03 コミュニケーションとは目的達成の手段でしかない
04 「目的達成」のためには「過程」を捨てていい
05 自分と相手を「同じ」だと思ってはいけない
06 「負けるが勝ち」こそ超完璧なコミュニケーション
07 相手を「いい気分」にさせてから会話を終わらせる

第2章 超完璧に伝える基本 「下地づくり」と「3ステップ+α」

08 超完璧な伝え方は、下地が9割
09 完璧なコミュニケーションの基本3ステップ
10 完璧を「超完璧」にする+α「想像力」

第3章 あらゆる場面ですぐに使える 超完璧な話し方「13の超技術」

11 初対面での会話の技術─開始6秒で印象をズバッと決める
12 複数人での会話の技術─ジェスチャーで会話に参加する
13 雑談(アイスブレイク)の技術─相手を丸裸にする「罠」をしかける
14 聞く技術─聞くだけでなく相手を手伝う
15 関係性を深める技術─秘密の共有で特別な関係になる
16 褒める技術─マイナス以外を120%褒めちぎる
17 叱る技術─反感を抱かせない伝え方
18 頼む技術─「どちらにせよイエス」に誘導する
19 断る技術─速攻で明るく断るのが最適解
20 沈黙をしのぐ技術─「何か話さなくては」の焦りを消す
21 交渉の技術─論破はNG。相手を勝たせよ
22 プレゼンの技術─質問を利用して評価を高める
23 印象に残す技術─強い言葉と丁寧な説明を織り交ぜる

第4章 誰とでも超完璧なコミュニケーションを実現する「7つの幅」

24 声の幅─意識するだけでコミュ力38%アップ
25 目線の幅─アイコンタクトで「空気」を操る
26 姿勢の幅─見えない部分をさらけ出す
27 語彙力の幅─子どもと話すように誰とでも話す
28 コンディションの幅─常に油断せず、想像をめぐらせる
29 場所の幅─「どこに座るか」だけでも結果は変わる
30 キャラクターの幅─一瞬のキャラ変で虜にする

第5章 超完璧な「メール・LINE・SNS」のテクニック

31 メール・チャット・LINEが超完璧に伝わるポイント
32 これだけつければいい! 超優秀な「笑」
33 フォロワーが超増えるSNS運用のコツ
34 SNS最強のメリットは自己認識のアップデート

『超完璧な伝え方』(黄皓 著、ダイヤモンド社刊)

超完璧な伝え方』(黄皓 著、ダイヤモンド社刊)


黄皓(こう・こう)◎
中国湖南省出身。ミラーフィット代表取締役、『バチェラー・ジャパン』4代目バチェラー。10代で来日、早稲田大学卒業後、三菱商事入社。メキシコ駐在後独立し、北米・アフリカからの資材輸入を行う貿易物流会社の代表取締役、全国20店舗以上展開のパーソナルジム経営者を務める。2020年7月、スマートミラーデバイス「MIRROR FIT.」を通してオンラインフィットネス事業を展開するミラーフィット創業。地上波放送をはじめ、雑誌、WEBなど多数のメディアに出演。著書に『超完璧な伝え方』(ダイヤモンド社)、『異なる勇気』(KADOKAWA)がある。

記事提供=ダイヤモンド・オンライン

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