マスクは28日午後「言い忘れていたけれど、直接フォローしているアカウントも『おすすめ』に登場することになる。ユーザー側がそれをはっきり求めているわけだから」とツイッターに投稿した。
多くの人は当初の発表を「おすすめ」から未認証アカウントを一律に排除するものと受け止めた。また、仕様変更はサブスクリプション(継続課金)サービスの「Twitter Blue(ツイッター・ブルー)」に加入しているごく少数のアカウントを宣伝するものだとして反発も広がった。
ツイッターは今月、マスクによる買収前に、本人確認をした著名人や企業、メディア関係者らのアカウントに付与していた青いチェックマークを、4月1日から順次削除していくと発表した。以降、青いチェックマークはTwitter Blueの会員を示すものになる。
マスクによると、ツイッターの「投票」機能で投票できるのも認証アカウントのみになる。
仕様変更は「ボット対策」?
ツイッターは今年1月、フォローしているアカウントの投稿やユーザーの興味を引きそうな投稿を組み合わせた「おすすめ」を、起動時に表示されるデフォルトのタイムラインにした。しかしユーザーには不評で、2月に「フォロー中」など以前に開いていたタブが最初に表示されるように変更している。「おすすめ」に表示される投稿をツイッターがどのように選んでいるのかは不明。マスクは買収前、ツイッターのアルゴリズムの公開を最優先事項の1つに挙げていたが、これまでのところ実現していない。
マスクは「おすすめ」の仕様変更について「高度なAI(人工知能)ボット群に対処する唯一の現実的な方法」だとし、偽アカウントやスパムアカウントへの対策だと主張している。
一方でマスクは昨年11月「相当なサブスクリプション収入」がなければツイッターは倒産してもおかしくないと社員らに警告したとされ、Twitter Blueの加入者数を増やしてツイッターの収益基盤にしていくことに最優先で取り組んでいる。
Twitter Blueの米国での月額料金は当初8ドル(約1050円)だったが、先週、世界全体でのサービス開始にあわせて7ドル(約920円)に値下げされた。
Twitter Blueをめぐっては、本人確認が緩いとして不満の声も上がっている。
(forbes.com 原文)