4月に入りNBAはいよいよレギュラーシーズン最終月を迎えます。
ここから各チームが数試合を戦い、ついにプレーイン・トーナメント、プレーオフへ入っていきます。NBAファンの中ではこれからが特に盛り上がってくる時期じゃないでしょうか?
今日お伝えしたいのは、ブルックリンネッツに所属する渡邊雄太について。
渡邊雄太が2022年夏にブルックリンネッツへ移籍し、一時的にはリーグを代表するスリーポイントシューターに成長しているというニュースは知っている方も多いと思います。ただ、その後チーム状況が大きく変わり、渡邊にとっては試練が訪れていたことをご存じですか。
今日は、渡邊が味わったNBAの厳しさや残酷さ、その中でも最近再びチャンスを掴み始めてきた「驚きの理由」についてお伝えしていきたいと思います。
ネッツへ移籍し、覚醒したシーズン前半戦
渡邊は今シーズン開幕前にEASTのブルックリンネッツへ移籍しました。ネッツといえばリーグを代表するスーパースターのケビン・デュラント、カイリー・アービングが所属する超人気チームです。加入当初はスーパースターのチームで渡邊はやっていけるのか?という声もありましたが、その批判を覆していくほどの大活躍を見せます。
ネッツではデュラントやアービングに敵ディフェンダーのマークが集中することから、渡邊がフリーでスリーポイントを打てる機会が増加しました。それに伴い、シュートの決定率はうなぎ登りに上がっていき、渡邊のスリーポイントの成功確率は一時期はなんとリーグNo.1になりました。
強みのディフェンス力も健在で、チームにエナジーを与えてくれる彼のプレイスタイルに現地でもどんどん渡邊のファンが増えていきました。ホームでの試合は、渡邊に対してスタンディングオベーションがあったほどです。
加入当初はシーズンのメンバー入りが確約されておらず、いつチームからカットされてもおかしくない契約でしたが、開幕メンバー入りを勝ち取るだけでなく、ネッツの中で必要不可欠な存在になったのです。渡邊の貢献度の高さは誰の目から見ても明らかでした。