宇宙

2023.04.02

ロケット燃料はプラスチックごみ?!【伊東せりか宇宙飛行士と考える地球の未来#17】

伊東せりか宇宙飛行士と考える「地球の未来」#17

せりか:宇宙開発は遠い存在だと思われてしまいがちですが、Skyroraは近隣の皆さんや学生との距離が近いんですね。

デレクさん:これはスコットランド流の特殊なやり方だと思っています。基本は自分たちをいつでもアベイラブル(すぐ利用できる)ようにしておくことです。一般的に、企業は市場に参入すると競争に勝つこと、そして市場シェアを拡大することを目指して動くことが多いと思います。

しかし、Skyroraが意識しているのは、ローカルのコミュニティの一部になることです。例えばロケットを打ち上げる射場を建設するのに必要な資材は地元の業者に注文しました。仕事を通じて、ローカルのコミュニティの皆さんに宇宙利用の価値を還元していきます。

せりか:異業種の皆さんも巻き込んでいくことで、新しいアイデアやビジネスも生まれていきそうです。最後に今後に向けた意気込みを教えてください!

デレクさん:まずはロケットの第一段のメインエンジンに実際に燃料を入れて燃焼させ、性能を確認する「地上燃焼試験」を行います。その次は、ロケットの打ち上げです!さらに、軌道上の衛星の燃料を補給したり、修理したりする宇宙機も開発中です。こちらもぜひ注目していてください!

せりか:次回のロケットの打ち上げが楽しみです!ありがとうございました。

せりか宇宙飛行士との対談企画第17弾は、Skyroraのビジネスオペレーションマネージャーのデレク・ハリスさんにご登場いただき、プラスチックごみを再利用したロケットビジネスの動向や宇宙開発の必要性をうかがいました。

次回は、ミクロの世界を実現する顕微鏡観察装置「MID(Micro Imaging Device)」を開発する宇宙バイオ実験ベンチャー、IDDKのCEO上野宗一郎さんとCSO池田わたるさんにお話をうかがいます。お楽しみに!

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