スポーツ

2023.03.28 21:40

大谷翔平、今季「最も稼ぐ野球選手」に 大リーグ史上最高の85億円

球界一稼ぐ選手に躍り出たロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(Daniel Shirey/MLB Photos via Getty Images)

球界一稼ぐ選手に躍り出たロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(Daniel Shirey/MLB Photos via Getty Images)

先週のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で大谷翔平がエンゼルスのチームメイト、マイク・トラウトを空振り三振に仕留め、日本の優勝を決めたとき、大谷は自身の野球人生でまたひとつ大きな功績を挙げた。大リーグ(MLB)6年目を迎える28歳の大谷はこれまでも、2021年のアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)をはじめ数々の賞を獲得。こうした成功は金銭面にも反映され、いまや野球界で最も稼ぐ選手になっている。

フォーブスの見積もりでは、大谷の2023年シーズンの総収入は税金と代理人手数料を差し引く前で6500万ドル(約85億円)に達し、大リーグ史上最高に膨らむ見込みだ。大谷は昨年10月、年俸調停を回避して単年ベースで史上最高となる3000万ドル(約39億円)で今シーズンの契約を結んでおり、この分が総収入の半分近くを占める。グラウンド外でも大谷は世界的なスーパースターへと駆け上がっており、スポンサー収入は少なくとも3500万ドル(約46億円)にのぼるとみられる。近年、グラウンド外の収入でこれに次ぐのは昨シーズンのブライス・ハーパー(フィリーズ)の650万ドル(約8億5000万円)だ。今シーズンでは、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)のスポンサー収入が450万ドル(約5億9000万円)で大谷に次いで多い。

大谷の収入を押し上げているのは日米両国での人気だ。大谷は日本で興和(バンテリンコーワ)やセイコーウオッチ、ボス(BOSS)、米国でFanatics(ファナティクス)やTopps(トップス)など、計13のパートナーシップを結んでおり、ここ数カ月の間にも新たにコーセーやNew Balance(ニューバランス)と高額の契約をしている。ニューバランスは大谷に自社のシューズやグローブといったウエア類を着用してもらうだけでなく、日本での大々的な売り込みをはじめ世界各国で大谷を使ったプロモーションも計画する。

ニューバランスの最高マーケティング責任者を務めるクリス・デービスは「日本市場でのショウヘイの商業効果は年数千万ドル以上になるだろう。彼は日本において野球選手である以上に文化的なアイコンだからだ」と話す。「この世代の野球選手で、あるブランドにこれほどの商業効果をもたらせるのはおそらく彼をおいてほかにいない」
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翻訳・編集=江戸伸禎

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