そのため、「スターズ@メルセデス・ベンツ銀座」のオープンについても「今回、メルセデス・ベンツ初となるショールームフォーマットは、上野社長や板東社長、チームの方々とともに、日本発信のものとして実現できました。フォーマット策定のプロセスから日本の方々と一緒になってできたのは、非常に喜ばしいことです。このプロジェクト自体はコロナ禍の前から始まり、非常に困難な状況と直面しながらも努力を重ねてオープンに至ったことは、ここ10年を振り返ってみても大きなマイルストーンになると思います」と感慨深げに話す。
また、ミヒャエルは日本の顧客について、こう続ける。
「日本のハイエンドカスタマーやジャーナリストの方々とお会いすると、極めて知識レベルが高いことを常に感じます。本当にいろんなことをよく知っていらっしゃって、メルセデス車についても『すべてを知りたい』という旺盛な知識欲をもった方が本当に数多くいます。マーケティングや市場開拓という視点から見ると、情熱的なお客さまというのはその方自身がブランドアンバサダーとして情報を発信していただくことにもつながるので、私どもとしても非常に喜ばしいことだと捉えています」
こうした日本の熱心な顧客と相対するにあたり、「スターズ@メルセデス・ベンツ銀座」は重要な機能を果たす。リアル店舗の大きな利点として挙げたのは、試乗が可能なことに加えて、「プロダクトエキスパートと直接話ができる」ということ。ラグジュアリーな製品を展開するにあたってはカスタマーケアが重要であり、「スターズ@メルセデス・ベンツ銀座」であれば車を熟知した顧客に対しても技術面を含めた専門的な話も十二分に対応することが可能なのだという。
「ただ一点述べておきたいのは、私どもはお客さまの要望に沿って望む場所でお会いすることを常に考えています。オンラインで商談をしたいということであればもちろんオンラインでも対応しますし、店舗に来て現物を見たいということであればそれでも構いません。つまり、『スターズ@メルセデス・ベンツ銀座』のオープンは、お客さまが望んだ形でお会いできる場所がひとつ増えたということなのです」