警察によると、警察との銃撃戦で死亡した女は、ナッシュビル在住のオードリー・ヘールと特定された。動機は不明。犠牲者のうち3人は9歳、残る3人は60~61歳だった。
NPO「暴力プロジェクト」が1966年から記録している銃犯罪データベースによると、米国では死者数4人以上(犯人は含まず)の銃撃事件が172件起きているが、女性の実行犯は4人のみ。うち3件はカリフォルニア州での事件で、2006年にゴレタ、14年にアルトゥラス、15年にサンバーナディーノで発生。残る1件は2019年、ニュージャージー州のジャージーシティで起きた。
同プロジェクトによると、米国の殺人事件全体の80~90%が男性により引き起こされている。ジョージアン・コート大学のロバート・ラウデン教授(刑事法執行学)は米紙ニューヨーク・タイムズに対し、女性がこうした事件を起こすことは「極めてまれ」であり、女性による発砲事件の大半はドメスティックバイオレンス(DV)に関連したものだと説明している。
NPO「ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVA)」によると、米国では犯人を除く4人以上が死傷する銃撃事件が今年に入ってからすでに130件発生し、193人が死亡している。テキサス州ユバルディでは昨年5月、小学校で児童19人と教員2人が死亡する銃乱射事件が起きた。
(forbes.com 原文)