北米

2023.03.28 09:15

米小学校で女が銃乱射、児童含む6人死亡 女性の犯行は極めてまれ

米テネシー州ナッシュビルで、銃乱射事件があった小学校からスクールバスに乗せられ避難した児童(Seth Herald/Getty Images)

米テネシー州ナッシュビルで、銃乱射事件があった小学校からスクールバスに乗せられ避難した児童(Seth Herald/Getty Images)

米テネシー州ナッシュビルにあるキリスト教系の私立小学校で27日、28歳の女が銃を乱射し、児童3人を含む6人が死亡した。米国で近年起きた銃乱射事件のほとんどは実行犯が男性であり、女性による犯行は極めて異例だ。

警察によると、警察との銃撃戦で死亡した女は、ナッシュビル在住のオードリー・ヘールと特定された。動機は不明。犠牲者のうち3人は9歳、残る3人は60~61歳だった。

NPO「暴力プロジェクト」が1966年から記録している銃犯罪データベースによると、米国では死者数4人以上(犯人は含まず)の銃撃事件が172件起きているが、女性の実行犯は4人のみ。うち3件はカリフォルニア州での事件で、2006年にゴレタ、14年にアルトゥラス、15年にサンバーナディーノで発生。残る1件は2019年、ニュージャージー州のジャージーシティで起きた。

同プロジェクトによると、米国の殺人事件全体の80~90%が男性により引き起こされている。ジョージアン・コート大学のロバート・ラウデン教授(刑事法執行学)は米紙ニューヨーク・タイムズに対し、女性がこうした事件を起こすことは「極めてまれ」であり、女性による発砲事件の大半はドメスティックバイオレンス(DV)に関連したものだと説明している。

NPO「ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVA)」によると、米国では犯人を除く4人以上が死傷する銃撃事件が今年に入ってからすでに130件発生し、193人が死亡している。テキサス州ユバルディでは昨年5月、小学校で児童19人と教員2人が死亡する銃乱射事件が起きた。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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