独自のRNA編集技術活かし創薬のエディットフォースが18億円調達【3月第4週資金調達まとめ】

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、3月4週目の“注目のトピック”として選ばれた6件の資金調達について紹介する。

エディットフォース

調達額:18億円
調達先:東京大学エッジキャピタルパートナーズ / ニュートン バイオキャピタル / MP Healthcare Venture Management, Inc. / 九州広域復興支援ファンド
備考:2021年6月時点で発表済みの13億円を含む

PPRタンパク質を活用した独自のDNA/RNA編集技術を活用して、医薬品開発に取り組む九州大学発スタートアップ。

同社の有する技術はDNAのみならずRNAの編集を行える点で既存のDNA編集技術と大きく異なっており、医療、農業、化学など、幅広い範囲での応用が見込まれている。

現在は医薬品開発領域に注力し、複数の製薬会社との提携を通して、PPRタンパク質の医薬品応用に向けて研究開発を推進している。

2023年3月には東京大学エッジキャピタルパートナーズ、ニュートン バイオキャピタル、MP Healthcare Venture Management、九州広域復興支援ファンドを引受先とした第三者割当増資による総額18億円の資金調達を実施した。

今後は引き続きパイプラインの充実と推進、基盤技術の改良・向上に向けて努力していく方針だ。

ソラジマ

調達額:10億円
調達先:Z Venture Capital(リード出資) / ニッセイ・キャピタル / DBJキャピタル / KDDI Open Innovation Fund 3号 / 三菱UFJキャピタル / SMBCベンチャーキャピタル / 住商ベンチャー・パートナーズ / みずほキャピタル / 電通ベンチャーズ / 博報堂DYベンチャーズ / 大湯俊介
備考:シリーズBラウンド

オリジナルWebtoon制作スタジオ「SORAJIMA」を運営するスタートアップ。

「SORAJIMA」では主に漫画作品のYouTubeアニメ化事業を手掛けている。

代表的な作品に“ヤクザと目つきの悪い女刑事の話”や“女子力高めな獅子原くん”があり、2021年9月時点でチャンネル登録者数はどちらも40万人を突破している。

また手軽に漫画が読めるサイト“Webtoon”にてオリジナル作品の連載も手掛けている。

2023年3月にはシリーズBラウンドにおいて、Z Venture Capitalをリード投資家として、ニッセイ・キャピタル、DBJキャピタル 、KDDI Open Innovation Fund3号、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、住商ベンチャー・パートナーズ、みずほキャピタル、電通ベンチャーズ、博報堂DYベンチャーズ、IZUMO Founder 大湯俊介氏を引受先とした第三者割当増資により、総額約10億円の資金調達を実施した。

調達した資金を活用し、創作数をいっそう増やすとともに、さらなるグローバル展開にチャレンジしていく方針だ。
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文=STARTUP DB

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