スタートアップ

2023.03.28 18:00

独自のRNA編集技術活かし創薬のエディットフォースが18億円調達【3月第4週資金調達まとめ】

縄田 陽介

REJECT

調達額:3億円
調達先:Z Venture Capital / ジャフコグループ / イーストベンチャーズ / Yogibo / アドウェイズ・ベンチャーズ / ほか個人投資家6名

プロeスポーツチーム「REJECT」とゲームタレントブランド「REVIZE」を展開するスタートアップ。

「REJECT」は、2018年に発足されたプロのeスポーツチーム。

主に、世界的に人気なシューティングゲームタイトルを取り扱い、2023年3月現在でPUBG MOBILE、VALORANT、第五人格、Brawl Stars、ストリーマーの全5部門を保有している。

モバイルシューティングゲームでは日本トップの実績を誇り、PUBG MOBILE部門は同タイトル最多となる8度の国際大会出場経験を誇る。

2023年3月にはZ Venture Capitalをリードインベスターに、ジャフコグループやYogibo、丸尾浩一氏などを引受先とする第三者割当増資により、約3億円の資金調達を発表した。

今回調達した資金は「REJECT」と「REVIZE」の成長に向けた投資に充当する。

またタレント事業に加え、新たなゲーム領域への展開を予定していることも発表し、組織としての大きな成長が見込まれる。

キュライオ

調達額:2億6000万円
調達先:Beyond Next Ventures2号投資事業有限責任組合 / T&Dイノベーション投資事業有限責任組合 / 旭化成ファーマ / スリーエスキャピタル / UT創業者の会投資事業有限責任組合 / IKERUNippon Capital Partners / DOJIN CAPITAL / Ono Venture Investment, Inc. / 濡木理 / エンジェル投資家1名
備考:シリーズAラウンド

クライオ電子顕微鏡を使った構造解析の受託事業を展開しているスタートアップ。

同社の開発している“クライオ電子顕微鏡単粒子解析”とは、2017年にノーベル化学賞が授与された、近年急激に注目が高まっている電子顕微鏡による構造解析の手法の一つ。

創薬研究は、タンパク質にヒットするものが現れるまで続けるといった手法が取られているため非常に長い時間と大きなコストがかかっているのが現状である。

その要因の一つは、構造が分からないタンパク質に対して何百万回の試行錯誤を行っていることだ。

しかし、クライオ電子顕微鏡を用いることによって、X線構造解析では解析が困難だったタンパク質の多くにおいて構造解析が可能となり、確実に構造解析ができるタンパク質が増えるため、新たな創薬領域が大きく拡がっていくことが期待されている。

2023年3月にはシリーズAラウンドにおいてBeyond Next Ventures2号投資事業有限責任組合、T&Dイノベーション投資事業有限責任組合、旭化成ファーマ、スリーエスキャピタル、UT創業者の会投資事業有限責任組合、IKERUNippon Capital Partners、DOJIN CAPITAL、Ono Venture Investment、濡木理氏、エンジェル投資家1名(氏名非開示)を引受先とする総額約2億6000万円の第三者割当増資を追加で実施し、同ラウンドで総額5億7000万円の資金調達を行った。

今回の資金調達によって、同社創薬事業内の主力パイプラインの加速及び拡大、クライオ電子顕微鏡構造解析技術のさらなる創薬への有効活用のための基盤技術の開発を目的として、それらに向けた研究開発費、設備投資や体制強化などを行う方針だ。
次ページ > ライブ配信で商品の魅力を伝えるクラウドファンディングプラットフォーム

文=STARTUP DB

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事