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2023.03.31

高成長を続けるキャリアリンクを支える二つのチカラ~事業と組織の課題を改善し、整えていくという役割

“激動”と表現されるこんな時代に、キャリアリンクが飛躍的かつ継続的に成長を続けられるのはなぜだろうか。その秘密に迫る連続インタビュー記事の後編では、組織の屋台骨を作り、その成長を下支えしてきた中途入社の執行役員、松田のパーソナルストーリーを紹介したい。


未整備な事業を整える役割と自覚


松田が入社を果たしたのは、キャリアリンクがBPO事業に乗り出したばかりのこと。入社動機は決して特別なものではなく、たまたま入社した会社がキャリアリンクだった。

「コールセンター事業会社の管理職を経て、フリーランスで中小企業向けのコンサルティングの仕事をしていました。ちょうど大きな契約に区切りがついたタイミングで、2~3年後に友人と事業の立ち上げるまでの間、腰掛けのつもりで会社に勤めようと考えていました」

当時のキャリアリンクは、BPOの運用管理者を大量に採用。松田は、その状況から“おそらく、事業が立ち上がったばかりで、上手く回っていないだろう”と読み取った。

「狭い業界ですから、キャリアリンクがどのような状態にあるのかはなんとなく分かっていました。私自身、すでにできあがっている職場に入って“焼き直し”のような仕事を与えられたところで、あまり魅力に感じないタイプ。もともと数年だけ在籍する予定だったので、成長途中の会社に入れば、自分の能力も活かせるし、良い経験ができるのではないかと考えました」


一般の営業職として採用され、すぐに管理者として現場に常駐することに。“お客様”の目線で当時のキャリアリンクの仕事ぶりを見る立場になった。

「BPOベンダーとして動き出したばかりだったので、当然のように持っているべき基準や内部の仕組みに関する指標がすべて評価基準に満たない状況にありました。もともと派遣会社で、派遣会社の営業担当者が寄り集まって、業界水準を知らないメンバーがBPO事業を立ち上げたばかりだったので、仕方がありませんが」

松田は客先に常駐する身として、キャリアリンクに対し「そのレベル感で仕事をしてもらっては困る」と言わざるを得ない立場にあった。しかも、悠長に改善を待っていられる状況ではなかった。

「だから『数カ月単位で改善すると言われても許容できない。明日から変わってほしい』と厳しく申し入れ、ときに反発もありました。それでも私は、業界基準に合わせることはキャリアリンクにとって必要不可欠だと信念を持って発信し続けました。当時、そのような目標をもって現場を共にしたメンバーはやがて全国の拠点に散らばったときも、目指した基準を浸透させる役割を担ってくれたと思います」

退社を予告していた時期に至るまでの3年間、松田たちの奮闘が功を奏し、BPO事業が軌道に乗っていった。「現場管理者としてお客様から高評価をいただいていたので、辞めるに辞められなくなっていました。友人と作ろうとしていた会社には出資をしていて、順調に配当もありましたので、そこは投資と割り切ることに。実は、自分の力で組織が整っていくことに魅力を感じていたのも確かです」

自らの役割自体も開拓していく


キャリアリンクに入社して3年が過ぎた頃、松田が在籍していた現場の業務が落ち着いたタイミングで本社から声がかかった。

「声をかけてくれた方が担当していた派遣スタッフの採用や広告関係を担っている人材開発部門に配属され、業務改善を担当することになりました。実際に入ってみると求人広告の出稿や求人施策もひたすら人海戦術で頑張っているような状況にありましたので、しばらくはそれらの改善作業に従事しました」

上司だった島(現取締役 常務執行役員 営業本部長)が異動するタイミングで、当時、役職の無かった松田がいきなり部長職に任命されることに。

「そこから執行役員、営業副本部長になっていきましたが、肩書が何もないころから権限を与えられていたので、スタンスは大きく変わりませんでした。それだけ権限をくれる会社は他にはないので、私にとっては最適な環境にあったと思っています」

最初の現場ではBPOの質の向上に貢献し、人材開発部での働きも評価された。前編の記事に登場した島が、会社の進むべき新しい道を切り拓き、松田が地盤を整えていくという印象だ。

「当時は島がフロントで、私がバックを担いながら、バランスを取っているという感覚を持っていました。島がビジネスの拡大を推進してくれますが、会社の仕組みがそれに追いついていかなければ意味がありません」

さらにご就業いただくスタッフ皆さまの人数も数年前と比べて何倍にも膨れ上がり、それを管理して動かすためには旧態依然としたシステムでは支えきれるはずもない。

「だから基幹システムの入れ替えや業務フローの改善について私が引き受けました。元はといえば人材開発部の業務は、ご登録いただく求職者の方を集める広告業務と就業機会を提案する仕事紹介業務。そこにマーケティング機能も追加しました。さらにシステムの入れ替えや営業ツールの導入など社内DXに関わる業務も推進しています」

完全に松田の職掌からは大きくはみ出しているにもかかわらず、なぜ自らが望んで新たな役割を取りに行くのか。それは“誰かがやらなければならないことなので、やっているだけ”だという。

「社内提案から入ってプロジェクトを動かすところまで携わり、担当部署に渡しています。派遣会社時代の仕組みのままBPO事業に乗り出した会社なので、変えなければならない部分がまだ残っています。だから“内側から会社を成長させている実感が持ちやすい組織”だと感じています」


上場後に、社内の雰囲気は変わらなかったが、対外的なイメージは大きく変わった。中途入社を希望する求職者の職歴のレベルもあがっていった。

「採用への予算の使い方も確かに変わりましたね。経営側が予算を使わせてくれるというのは、“何かやらないといけない”と感じているからに他なりません」

もちろん営業的にも上場後のお客様の反応も期待値も大きく違う。「だからこそ、まだ不完全な中身を変えていき、外から見えるキャリアリンク像に近づけていく作業をしなければならないと感じています」

変化に対するアレルギーがない


中途入社で執行役員となった松田は、キャリアリンク急成長の要因をどのように見ているのだろうか。それは営業力と組織力のバランスの良さにあるという。

「営業力は一定のレベルよりは高いと感じています。島を中心とした営業メンバーは、競合他社と比べても開拓能力がありますし、特に地方公共団体にBPOビジネスを広げる実行力は秀逸です。顧客数が伸びている原動力は、会社に対してコミットしてくれるメンバーが揃っているその営業部隊の強さにあります」

最近は、品質管理や工程管理などのスペシャリストもジョイン。業務品質を一定のレベルに保つことができる仕組みもできあがった。さらに運用部隊とは別に内部チェックの部隊を作り、外から監査する体制も立ち上げた。足下をしっかり固めることができたようにも見えるが、松田は満足していない。それはあくまでベースをつくっただけにすぎない。

「例えば、大手企業と比べたときに、品質面や仕組みで劣っている部分はまだあります。逆に言えばそれだけ、まだこの会社には成長の余地があるということです。組織も毎年横に大きくなっていて、会社の成長にともなってポジションも増えています。今は島や私のように部長職を兼務している人もいる。どんどん進化を続けている状況です」

確かにBPO事業は順調に推移しているが、安心はできない。国の予算の使途が変われば大きく市場観も変わる。さらに新たな仕掛けを考えなければならない。

「私が見ているのは民間向けのBPO事業と人材派遣ですが、人材派遣の伸びが鈍化している状況もあり、今お付き合いのあるお客様以外にも、エリアや職種など新たな領域を開拓する必要があります。また公共に比べて需要が少ない民間のBPO事業を業界の水準を超えるようなレベル感で運用し、世の中への認知度を高めていくことも重要です」

市場から見たときにキャリアリンクのポジションはいまだに“派遣会社”のイメージだが、今や売上の約6割がBPO事業で、営業のメインもBPO事業に移っている。人材派遣会社というイメージをどう進化させるか、人材派遣とBPOビジネスを組み合わせてどう商売しているのかを考え、明確なメッセージとして発信していく必要がある。それはキャリアリンクにとっての新しい挑戦だ。

「当社には変化に対するアレルギーがありません。会社の拡大にともなって強制的に変わらなければならなかったので、古いやり方や面倒なしがらみを引きずっている場合ではなかったからです。変化に対するアレルギーがなければ、新しい領域に踏み出すことにも抵抗はありません。そういった意味で挑戦するベースが作られていると思っています」

結局、数年のつもりで勤めた会社の幹部となり、経営の一翼を担うに至った松田だが、この会社には人を惹きつけてやまない求心力があるという。

「私は“すべての人に働くよろこびを”というフレーズが本当に好きで、創設者である会長(2020年8月辞任)が本当に実現したいと思って仕事をされていたので、私も従業員ながら実現したいと思っています。“すべての人に”なので、もちろん当社で働いている社員を含めて、その気持ちになっていただけるような会社にしていきたいと思っています」

思いが薄まってしまったら、大手同業他社と何ら変わりがない没個性の組織になってしまう。キャリアリンクの存在価値は、この“思い”の具現化にあり、それが確実に社会に求められ続ける普遍性を持っているからこそ成長を続けていくのだ。

キャリアリンク
https://www.careerlink.co.jp/

松田 仁(まつだ・ひさし)◎2012年12月入社。2022年06月、執行役員営業本部副本部長 兼 人材開発部長 兼 CXデザイン部長に就任し、現在に至る。

前編▶︎高成長を続けるキャリアリンクを支える二つのチカラ~事業と組織を創出する“立ち上げ屋”の活躍

Promoted by キャリアリンク / text by Akihiro Ito / photographs by Tomohiko Tagawa

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