三笘の先発起用は必須だ
今回のウルグアイ代表はキリンカップのために粗く集めたチームだった。決まり事も最小限だったろう。そこでもバルベルデのような「個」は輝いた。一方、日本代表はどうだったか。
基本的に監督とは慎重な人たちである。森保監督が、それなりの成果を上げたカタール大会の日本代表から、大幅に戦い方を変えることはないだろうということは予想できた。
どのようなチームをつくっていくかという決意表明が伺えたとすれば、ワールドカップ後もイングランドのプレミアリーグで大活躍を見せる三笘薫を先発で起用したことだろうか。
独特なリズムのドリブルが持ち味の三笘は、そこまで世界で名前を知られていなかったこともあるだろう、ワールドカップでは流れを代える切り札として効果的に使われた。
ただし──。
いいサッカー選手とは90分の中で流れを読み、目の前の相手の力量を測りながら、プレーを組み立てる。三笘の本意は90分、ピッチに立つことだろう。監督がチームの柱として期待するのならば先発起用は必須となる。
日本代表が目指す、ワールドカップでベスト8に入るチームには、必ずバルベルデのように、レアル・マドリーやバルセロナ、マンチェスターシティ、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、あるいはパリ・サンジェルマンなど「トップ・オブ・ザ・トップ」のクラブで活躍する選手がいる。
残念ながら、そこに近づいた日本人選手、南野拓実はリバプールでその壁を越えることができなかった。三笘がその高みにまで登ることができるのか。あるいは他の選手が現れるのか。次回の2026年ワールドカップ北米大会までに、ぼくたちに夢を見させてくれる日本代表となることを期待したい。