スポーツ

2023.03.27 18:00

三笘薫を先発起用した新生森保ジャパンの決意表明

3月24日のウルグアイ戦の日本代表先発メンバー(Photo by Etsuo Hara/Getty Images)

三笘の先発起用は必須だ

今回のウルグアイ代表はキリンカップのために粗く集めたチームだった。決まり事も最小限だったろう。そこでもバルベルデのような「個」は輝いた。
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一方、日本代表はどうだったか。

基本的に監督とは慎重な人たちである。森保監督が、それなりの成果を上げたカタール大会の日本代表から、大幅に戦い方を変えることはないだろうということは予想できた。

どのようなチームをつくっていくかという決意表明が伺えたとすれば、ワールドカップ後もイングランドのプレミアリーグで大活躍を見せる三笘薫を先発で起用したことだろうか。
ウルグアイ代表ジョバンニ・ゴンサレスと日本代表三苫薫のマッチアップ(Photo by Masashi Hara/Getty Images)

ウルグアイ代表ジョバンニ・ゴンサレスと日本代表三笘薫のマッチアップ(Photo by Masashi Hara/Getty Images)


独特なリズムのドリブルが持ち味の三笘は、そこまで世界で名前を知られていなかったこともあるだろう、ワールドカップでは流れを代える切り札として効果的に使われた。
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ただし──。

いいサッカー選手とは90分の中で流れを読み、目の前の相手の力量を測りながら、プレーを組み立てる。三笘の本意は90分、ピッチに立つことだろう。監督がチームの柱として期待するのならば先発起用は必須となる。

日本代表が目指す、ワールドカップでベスト8に入るチームには、必ずバルベルデのように、レアル・マドリーやバルセロナ、マンチェスターシティ、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、あるいはパリ・サンジェルマンなど「トップ・オブ・ザ・トップ」のクラブで活躍する選手がいる。

残念ながら、そこに近づいた日本人選手、南野拓実はリバプールでその壁を越えることができなかった。三笘がその高みにまで登ることができるのか。あるいは他の選手が現れるのか。次回の2026年ワールドカップ北米大会までに、ぼくたちに夢を見させてくれる日本代表となることを期待したい。

文=田崎健太

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