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2023.03.27

止まらない値上げラッシュ、泣く泣く「卒業」したものとは

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社会情勢によりエネルギー資源が高騰し、円安やコロナ禍、鳥インフルエンザなどさまざまな要因によって物価や光熱費などが軒並み値上げされています。帝国データバンク「価格改定動向調査」によると、主要飲食料品メーカー105社における2022年の価格改定品目数は、2万品目を超え、平均値上げ率は14%に上っています。電気・ガス代も今年に入ってから大きく引き上げられており、それに伴い物価が影響受けるのは確実となっています。

こうしたご時世のなか、ソニー損保が「卒業シーズンにあわせて最新の家計調査」を実施。その結果を公表しています。

まず、家計への影響について、約9割の人が「影響があった」と回答。支出も前年比で約9割の人が「増加した」としており、ほとんどの家庭で家計に大きな打撃を受けていることがわかります。

一方で、収入に関しては前年比で「変わらない」と回答した人が5割を超え、家計の見直しが迫られている状態です。

では値上げにより、これまで続けていたことをやめたり変えたりした“卒業”をしたことを聞いたところ、1位は外食(飲み会や定期的な外食を控える)で58.5%、2位が買い物場所(安い店へ変更)で46.3%、3位がオシャレ(衣服やメイクに使うお金を減らす)で32.9%という結果になりました。そもそもコロナ禍で外食は通常より頻度が少なかったはずですが、さらに削ることになっています。

家計の節約のために行った対策としては、1位に食料品の節約が55.8%、2位が日常品の節約で55.0%、3位が外食を控えて内食を増やすで47.3%でした。結局日常生活において贅沢しなかったり不要な物は買わないといった地味な対策を行っている人が多いようです。

こうした結果に、フィナンシャルプランナー100人に家計の見直しポイントを聞いたところ、1位が資産運用、2位が生命・火災保険、3位が通信費となっており、日用品や内食は4位、5位となりました。固定費の見直しは、いろいろと調べたりしてめんどうな作業ですが、大きく削れる可能性を秘めており、ちょっと本気を出して確認してみるのがいいかもしれません。

出典:ソニー損害保険ソニー損保 火災保険に関する調査」より

文=飯島範久

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