共和党のデビー・レスコ下院議員(アリゾナ州選出)はフォーブスの今週の記事を取り上げつつ、TikTokによるデータの取り扱いに疑問を呈した。記事では、TikTokはインドで2020年に禁止されたにもかかわらず、インドの利用者の機微なデータを何年も保持し、同社の社員がユーザー情報を調べられる状態になっていると報じている。
周は記事についてチームに調査を指示したと答えた。
TikTok側は「政治的なパフォーマンス」と批判
TikTokによるコンテンツモデレーション(不適切な投稿の監視・削除)もやり玉に挙がった。共和党のカット・キャマック下院議員(フロリダ州選出)は周との緊迫したやりとりのなかで、発砲する銃の図解にロジャーズ委員長の名前を添えた、脅しともとれるTikTok動画を流した。共和党のガス・ビリラキス下院議員(フロリダ州選出)もTikTokの危険な「チャレンジ」動画や自殺関連コンテンツを例に挙げ「あなたたちの技術は文字どおり死につながっている」と非難した。TikTokは公聴会後に出した声明で、議員たちは「政治的なパフォーマンスをしており、TikTokが取り組んでいる真の解決策を認めようとしない」と批判した。TikTokが米国で禁止されれば、表現の自由保護を定めた合衆国憲法修正第1条に抵触し、アカウントをもつ企業500万社と米国人1億5000万人が影響を受けるだろうとも指摘した。
TikTokのバネッサ・パパス最高執行責任者(COO)は今回の公聴会について「外国人嫌いに根ざしているという印象を受けた」とツイッターに書き込んだ。
ジョー・バイデン米政権は、バイトダンスがTikTok株を売却しなければ米国内でTikTokを禁止すると警告したと先週報じられた。中国当局はこれに反発し、売却を強制すれば米国で投資家への信頼を「著しく損なう」だろうとクギを刺している。
(forbes.com 原文)