2023.03.26 12:00

スポーツカー好きのパパにピッタリな、高性能ワゴン「ボルボV60」

ボルボ V60 Recharge Polestar Engineered

ボルボ V60 Recharge Polestar Engineered

クルマメーカーは、普通こんなホットなワゴンは作らない。「ボルボV60リチャージ・ポールスター・エンジニアード」は正直言って、ワゴン好きにはたまらない組み合わせだ。

スリークなボディデザインに、462psを発揮する2リッター・ターボPHEV、6ピストンの強力なブレンボー製ブレーキ、調整可能なオーリンズ製のサスペンション、そしてBowers & Wilkins製のプレミアム・オーディオがついてくるので、申し分ない。999万円という基本価格はこの手のスポーツワゴンにしてはリーズナブルだろう。この仕様は、「本当はスポーツカーに乗りたいパパ」のための家族用のワゴンではないだろうか。先週、都内で試乗ができたので、試記をお伝えしよう。



現在のボルボのラインアップは、全体的にスタイリッシュだ。「僕らは口を出さないから、自由にデザインしていいよ」と言ってくれた親会社の中国「ジーリー社」に感謝したい。そのファミリーデザインはXC90から始まったけど、2世代目の登場から8年経った今でも十分に通用するものだ。その後も、モデルチェンジするたびに、同じデザインの原則を踏襲している。

この世代のV60は、ボルボの最新モデルのひとつであり、僕のお気に入りの1台だ。ワゴンのボディスタイルは、BTCC時代(英国ツーリングカー選手権)を彷彿とさせるような、パフォーマンスボルボに似合う何かがある。そう、ボルボは30年以上前からBTCCにレース仕様の「ワゴン」で参戦してきているので、スポーティなボルボのワゴンは気持ちが良い。

だから、ポールスター・エンジニアードを選ぶなら、S60サルーンではなく、V60なのだ。ボルボにありがちな、大きくて箱型のエステートカーというステレオタイプには共感する。しかし、そのイメージに現代的なひねりが加えられている。フロントには「(ギリシャ神話の)ソーのハンマー」と呼ばれるLEDデイタイム・ランニング・ライト、グリルサラウンドからバンパーインサートまで、多くのグロスブラックのディテールが、試乗車のクリスタルホワイトの塗装と見事なコントラストを生み出している。





サイドには、シルバーとグロスブラックの素晴らしいツートンカラーのアルミホイールが装着されており、グリップ性抜群の20インチの大型タイプを履いている。その背後には、ブレンボ製の6ピストン・キャリパーのブレーキが眩しいゴールド色で仕上げられているので、パッと見ただけで血が騒ぎ出す。
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