WBCが終わり、マイアミ国際空港は東京直行便を夢見る

日本航空のボーイング787(Getty Images)

米国時間3月21日(日本時間3月22日)に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で、日本代表チームは、夢のような勝利を手にした。そしてWBCは、マイアミ国際空港(MIA)にも、長年の夢に新たな希望をもたらした。

WBCは東京への直行便を可能にした。それは同空港が長年待ち望んできたことだった。

3月17日午前3時少し前、日本航空のチャーター機ボーイング787が13時間かけて到着した。同機はその後WBC 2023チャンピオンとなるチームの選手、スタッフを含む100人以上を乗せていた。その飛行機は翌日マイアミを飛び立った。

3月20日、JALはマイアミに向けて787を飛ばし、いつであれチームの旅が終わったときの出発に備えた。22日、ボーイング787ドリームライナーは前日チャンピオンになった日本チームを乗せて飛び立った。

「日本からマイアミへの初めての直行便を迎え、日本航空の飛行機がマイアミ国際空港に停留し、マイアミの太陽光を浴びるところを見られたのはすばらしいことでした」とマイアミ・デイド郡のダニエラ・レヴィン・カヴァ郡長が用意された声明で語った。

「マイアミ国際空港関係者は日本や他のアジアの都市からマイアミへの直行便の可能性を今後も探っていきます」と郡長は語った。アジア直行便の差し迫った計画はないが「2つの地域が直行便でつながることのすばらしさをWBCが教えてくれたことに感激しています」

「チーム・ジャパンの東京・マイアミ直行便は、マイアミ国際空港にとってホームランです。これが日本とマイアミ・デイド郡を結ぶ多くの旅客便の第一便になることを願っています」

マイアミは長年東京便を切望してきた。日本航空はマイアミ・ハブを運用するアメリカン航空とのジョイントベンチャーを通じて、太平洋横断に関する反トラスト訴追免責が認められている。

2011年2月、金融情報サイト、TheStreetのインタビューに答えたマイアミ拠点のアメリカン航空上級副社長、ピーター・ドララは、マイアミは東京直行便の準備ができていると語り、4月に日本へ出張する計画を明かした。具体的な訪問理由は語らなかったが「日本を見てみたいのです」とだけ述べた。

ドララは、あらゆる航空会社の地域代表と同じく、新サービスに関して他社の担当者と戦わなければならないことを認めた。「マイアミ-東京間のフライトを見てみたい」と彼はいう。「競争は激しいけれど、私は上司の顔を見るたびに催促しています」

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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