セールスイネーブルメントの実現は、最先端のITテクノロジーをツールとして活かすことによって呼び込むこともできる。2019年に創業したamptalk(アンプトーク)は独自開発のAIにより、オンライン商談を自動で書き起こし、分析を加えるセールスイネーブルメントツール「アンプトーク」を提供する。日本の新鋭スタートアップは、Scrum Ventures(スクラムベンチャーズ)をはじめとする投資家から累計4億円の資金調達を達成している。同社代表取締役社長の猪瀬竜馬氏にアンプトークの特徴や、日本におけるセールスイネーブルメントの展望を聞いた。
日本語に高い対応力を備えるアンプトークのAI自動商談解析
アンプトークにはZoom Meetings、Microsoft Teams、Google Meetによるビデオ会議や、IP電話アプリのDialpad、Zoom Phoneを使って録画・録音した商談の内容を、議事録データとして自動で書き起こす機能がある。商談を記録したデータをAI解析にかけると、話題をトピックごと分類したグラフが作成される。商談を可視化できることで、いわゆる「成果を生む営業スキル」を企業の中で共有したり、新人のトレーニングに活用しやすくなる。さらにアンプトークにより生成されるデータをSalesforce、HubSpot、SlackといったSFA(営業支援ツール)/CRM(顧客関係管理)、コミュニケーション系のツールと連動させれば、企業を成長に導く強力なセールスイネーブルメントツールになる。
amptalkが独自に開発した「話者分離のAI」も完成度が高い。ビデオ会議などの参加者の声を正確に聞き分けられることから、見やすく整理された議事録が生成される。