商談の参加者がどれぐらいの頻度で、どのようなトピックを話しているかをアンプトークで可視化することができる
「例えばアンプトークにコミュニケーションツールの機能を追加しようとは思いません。独自開発によるAIがつくり出すアンプトークの特徴を、今後もより強く尖らせることが大事と考えています」(猪瀬氏)
そしてもう1つは「社会課題に向き合いながら、求められている機能を必要なかたちで『速く』つくり続ける」という姿勢だ。この猪瀬氏のコンセプトに、スクラムベンチャーズも大きな期待を寄せている。
今から約1年前に、スクラムベンチャーズはamptalkが立ち上げたばかりのセールスイネーブルメントツールと出会った。ローンチ当初からプロダクトの完成度は高く、可能性にあふれていた。SNSなどでアンプトークに寄せられるメンションの数は他のプロダクトに比べて圧倒的に多く、多くの人々が強い関心を寄せていることに100%の確信が持てた。起業から間もないアーリーフェーズの段階でありながら「アンプトークは仕事のできる営業担当者が活用するツール」というブランディングにも成功していたのだ。
スピード感を重視したユーザー目線のプロダクト開発
これからAIに関わるプロダクトやサービスを開発する際には、ユーザーの目線で求められているものを確かめながら、優先順位の高いものから早く実装していく「スピード感」が最も重要だ。アンプトークの開発に鮮やかなスピード感を持って挑んでいる、amptalkの猪瀬氏と開発チームの勢いに惹かれたこともスクラムベンチャーズが支援を決めた大きな理由だ。スクラムベンチャーズ Partnerの黒田健介
「コロナ禍の間に、日本の企業も営業のオンライン化を積極的に押し進めてきた。多くの企業が一定の成果を得た一方で、ワークスタイルのオンライン化をめぐる課題も顕在化した。例えば新入社員、中途入社の社員の教育やトレーニングについてはオンライン化が困難なこともその1つだ。オンラインではチームのメンバー同士のエンゲージメントや生産性が高めづらいのだ。営業の成果を可視化できる、アンプトークのようなツールは、国内企業のセールスイネーブルメントに対する関心拡大に一石を投じられると思う」とスクラムベンチャーズの黒田はいう。