スポーツ

2023.03.25 10:30

NBAはまるで「週刊少年ジャンプ」 弱小チームを愛し続ける理由

弱小チームとなったチームの推し活を続ける理由は?(Getty Images)

まるで新連載を見ている気持ちに

ハーデンという絶対的エースがいなくなり僕も心にぽっかり穴があいた状態になってしまっていたことがあります。チームのことが好きで応援していても、やはり絶対的エースがいなくなるのは寂しいものです。漫画で例えると、主人公がいない状態です。寂しいですよね。そんな気持ちを吹き飛ばしてくれるイベントが、NBAには存在します。NBAドラフトです!
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NBAのドラフト2022(Getty Images)

NBAのドラフト2022(Getty Images)


NBAドラフトは簡単にいうと、大学生やNBA以外で活躍しているプロ選手などの新人を各チームが順番に指名し、自分のチームに所属してもらうイベントです。このドラフトは弱いチームから順番に指名することができます。厳密には色々とルールがあるのですが、そのあたりは僕たちのYouTubeでお話しているので、興味ある方はぜひご覧ください。



ここで新たなスターを獲得することで、ファンはそのスターに希望を感じ「弱いチームでも応援するぞ!」という気持ちの糸を切らさずに推し活ができるようになります。僕の未来を照らしてくれたのは、2021年のドラフトでした。ここでドラフト2位指名でやってきてくれたのがジェイレン・グリーンです。
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ロケッツがドラフト2位で獲得したジェイレン・グリーン 人気選手だ (Getty Images)

ロケッツがドラフト2位で獲得したジェイレン・グリーン 「イケメン」としても人気 (Getty Images)


彼が僕たちロケッツファンの希望となりました。そして、イケメンです。きっと女性ファンも増えたでしょう。

彼が加わるまではエースがいない状態でした。最近、僕が観ているサッカーアニメ「ブルーロック」にも出てくるのですが「0を1に」する選手がいることでチームがまとまっていくという話が出てきます。彼がロケッツの中でその存在になってくれると思えたことで「またロケッツを応援できる!」という心の支えになりました。同じ気持ちのロケッツファンは多いのではないでしょうか。

これだけでは終わりません。この年は他にもいい若手がたくさん加入しました。全員紹介していくとそれだけで終わってしまうので、今回は割愛しますね。そして、2022年のNBAドラフトで新しくロケッツの仲間になったのがジャバリ・スミスJrです。彼はドラフト3位指名でロケッツにやってきました。

ドラフト3位指名で悔しそうな表情も見せたジャバリ・スミスJr (Getty Images)

ドラフト3位指名で悔しそうな表情も見せたジャバリ・スミスJr (Getty Images)


彼は元々は1位指名か2位指名なのではないか?と噂されている選手で、僕はどうしてもロケッツに加わってほしいと待ち望んでいたので、テレビ越しに彼をロケッツが指名した瞬間はガッツポーズをしたのを今でも覚えています。本人は3位指名となり、悔しそうな表情を浮かべていたのですが、その気持ちをコート上のプレイでぶつけてほしいなと思っていました。

ほら、ジャンプ新連載の初期っぽい展開じゃないですか?弱小校バスケ部にどんどん有望な1年生が加わってきた感覚に近いと思いませんか。

こういったイベント1つ1つを積み上げてチームが新しく強くなっていく過程を見守るのが本当に楽しいし、自分も頑張ろうとモチベーションにもつながるのが、弱いチームを応援する醍醐味です。他にも様々な選手たちが加わり、楽しみなチームになってきているのは間違いありません。
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文=しゃっく

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