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2023.03.24

家計防衛のカギは固定費 チマチマ削るか、ドンと大きく減らすか

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電気代や食料品などの値上がりに家計がじわじわと追い詰められていますが、みなさんはどんな家計防衛対策をしているでしょうか。ポイントを貯める、節電する、外食を控えるなど、地道な努力をする人は多いと思いますが、あまり成果が見られないのではないですか? 

フィンテックツールの開発運用を行うMILIZEは東京電力エナジーパートナーのTEPCO i-フロンティアズと共同で、家計防衛に関する調査を行いました。20歳から59歳の男女2000人を対象に行ったこの調査では、もっとも多く行われていた家計防衛手段は「ポイントを貯める」でした。次いで、節電、キャッシュレス決済の活用、クーポンの利用などと続きます。

しかし、それらの対策による家計費の削減効果を尋ねると、4割以上の人が「削減できていない」と答えています。削減できた人のなかでも1万円未満が約4割ともっとも多く、1万円から3万円となると1割に激減します。

家計防衛策の実施割合を見ると、1万円未満の人たちではポイントが8割近くあり、次いで節電が6割強、キャッシュレス決済の活用とマイバッグの利用がそれぞれ約6割でした。これは家計費の削減ができなかった人の場合とほぼ変わりません。ただ不思議なことに、削減額が増えるに従って、これらの家計防衛策の実施割合が減っていくのです。5万円以上削減できた人たちの場合、この4つの対策の実施率はいずれも約4割程度と低水準です。この人たちは、いったい何をしているのでしょう。
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文 = 金井哲夫

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