北米

2023.03.22 13:00

FBグループで発生した「ママ友殺人事件」とその捜査を巡る議論

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他のテクノロジー企業と同様、フェイスブックは政府の捜査に協力してデータを提供することと、ユーザーのプライバシーを保護することのバランスをとらなければならない。しかしウォーターマンによる殺人事件で、政府がなぜこのグループのデータ開示を求めたのかは不明だ。捜査令状によると、政府はすでにバロウのフェイスブックアカウントを調べていた。
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また、ウォーターマンのクルマからは血痕が見つかっており、彼女の夫は、遺体を燃やして隠すのを手伝ったと証言している。その後、ブッシュの遺体は彼らの自宅近くで発見されている(夫のジェイミー・ウォーターマンも無罪を主張している)。

司法省は、バロウのプロフィールを捜査していたにも関わらず、Facebookグループやウォーターマンのグーグルアカウントをさらに捜査した理由について、コメントできないとしている。

この事件は、捜査当局に対する非公開グループの情報開示方針や、メンバーに対する伝達方法について問題を提起している。電子プライバシー情報センター(EPIC)のエグゼクティブ・ディレクターであるアラン・バトラー(Alan Butler)は、グループのメンバーに目撃者がいないか探すことが捜査の目的であったことをFBIは認めており、メンバーに対して殺人事件の捜査対象になっていることを伝えるべきだったと述べている。
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「グループの情報を収集しており、ましてやフォーラムの中に殺人犯がいる可能性があるのであれば、メンバーはそのことを知らされるべきだ」とバトラーは話す。彼は、非公開設定のグループ内では多くの機密情報が共有されているため「フェイスブックは、特にメンバーへの通知方法について明確な方針を設定する義務がある」と指摘する。

ウォーターマンは、ルーシー・バロウ名義の偽アカウントを利用して妊婦を物色していたとされる。フェイスブックは偽アカウントや他ユーザーへの嫌がらせを禁止しているにも関わらず、フォーブスが1月20日にメタに知らせるまで、バロウのプロフィールは残ったままだった。

ページのトップには、ホットココアのレシピなどが投稿されていた。また、ページ下部には「出産予定のママ向けに、たくさんのベビー用品があります」というコメントが掲載されていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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