これまでに逮捕者が出た事件
2022年7月23日、米ボストンで、約20人がストーリー・アワー開催に抗議。3人が逮捕された。逮捕者には地元の白人至上主義団体「ナショナリスト・ソーシャル・クラブ」のリーダーも含まれていたとされる。2022年7月28日、英ブリストルの図書館で行われていたドラッグ・ストーリー・アワーをデモ隊が妨害。女性1人が暴行の疑いで逮捕され、イベントは延期された。
2022年8月25日、英バークシャー市内の2カ所で開かれたストーリー・アワー反対デモで、計2人が逮捕された。
2022年12月10日、ニューヨーク・マンハッタンの図書館で、反ドラァグのデモ隊と対峙(たいじ)した男が、警察官に対する暴行の疑いで逮捕された。
2022年12月29日、ニューヨーク・ジャクソンハイツのクイーンズ公共図書館前に、イベント支持派とプラウド・ボーイズを含む反対派の両方が集結。デモが激化したことから、少なくとも1人が逮捕された。
2023年2月11日、英ロンドンの美術館「テート・ブリテン」で開かれたイベントで、警察官に対して人種差別的な発言をした疑いで1人が逮捕された。
2023年2月28日、ニューヨーク・ジャクソンハイツのクイーンズ公共図書館前で、反ドラァグのデモ隊に向かって石を投げ、女性の頭を殴ったとされる人物が、暴行や武器所持などの容疑で逮捕された。
2023年3月11日、米オハイオ州ワズワースで開催されたドラァグ・ストーリー・アワーで、トラブルを起こした2人が逮捕された。このイベントには数百人の反対派と支持派が集まり、中には武装した人もいた。
逮捕者が出ていない大規模な抗議活動も起きている。昨年6月の「プライド月間」には、ノースカロライナ州、カリフォルニア州、ドイツの米空軍基地で、ストーリー・アワーが抗議や脅迫により中止に追い込まれた。10月にオレゴン州のパブで行われたストーリー・アワーへの抗議活動では、約200人の反対派と支持派が集まり、互いに発煙筒や石を投げつけあった。半自動小銃で武装した者もおり、1人が詳細不明のけがをして病院に運ばれたが、逮捕者は出なかった。
ロンドンのイーストダルウィッチでは先週、ドラァグ・ストーリー・アワーに抗議しようと約200人がパブの前に集まったが、その日はドラァグ・イベントが予定されておらず、パブは無人だった。このパブではこうしたイベントが2022年7月を最後に開催されていなかったが、ウェブサイトでは毎月開催と掲載されていたことから、この間違いが起きた。現場には警察も出動したが、逮捕者は出なかった。
(forbes.com 原文)