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2023.03.23

「子どもの写真をSNSに載せるかどうか」、約4割がトラブルを経験

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SNSはコミュニケーションの1つであり、誰かと繋がりたい、見てもらいたい、感情や情報を共有したいといった思いを伝える場でもあり、人それぞれSNSの価値観を見出していることでしょう。

特に子供をもつ親にとっては、SNSで子供の成長をママ友・パパ友と共有したい、かわいい子供の姿を見てもらいたいなど、子供の写真・動画を投稿する人が多いと思いますが、一方で個人情報の特定につながったりする危険性もあるので、投稿しなかったり顔出ししないようにしたりして気を使っている人もいます。そこでSNSへ子供写真を投稿したことのある親たちへの意識調査をピクスタが運営する「fotowa家族フォト総研」が行っています。

まず、SNSで子供の写真を投稿する理由として、約半数の人が「家族や友達に近況を伝えたい」(54.5%)、「子供の成長記録として残したい」(52.1%)と回答。自分のためはもちろん、人に見てもらいたいという思いが大きいようです。また、「同じ年ごろの子供をもつママ友・パパ友とのつながりたい」(28.8%)が3人に1人回答しており、子育てに関する情報交換や悩みの共有をしたい人も多いようです。

子供の写真をSNSへ投稿することによるリスクを把握しているかの質問に対しては、「十分に把握している」「ある程度把握している」と回答した人は約9割に達したものの、十分な対策を取っているかと回答した人は、「とても自信がある」「自信がある」合わせて半数強でした。リスクがあることはわかっているものの4割程度の人は十分対策まではしていないようです。


また、実際に投稿したことでトラブルに遭遇したことがあるかの問いには、約4割が「ある」と回答。具体的には「知人のお子さんも写っていて、苦情を受けた」が36%とトップ。ついで「個人情報を特定された」が30%、写真を無断使用された」が16%と続いています。


こうしたリスクはありますが、子供の写真をSNSへ投稿して良かったこととして、オープンアカウントでは「投稿を通して他人から共感や助言をもらえるので、孤独にならずに済んだ」が52.1%でトップ、限定アカウントでは「家族や友達に近況を伝えることができた」が62.3%で断トツのトップでした。ただ、4位に「孤独にならずに済んだ」と19.8%の人が回答しており、投稿理由として半数の人が答えた「家族や友達に近況を伝えたい」「子供の成長記録として残したい」という思いはあるものの、実際には孤独からの解放を求めてSNSへ投稿している人が少なくないのかもしれません。


SNSへの投稿は、リスクを踏まえつつトラブルに遭わないよう十分な対策をすべきです。自分ではなく子供に被害が及ぶことは絶対避けたいもの。いまいちど、投稿時に気をつけることを把握し、不安のないSNSライフを満喫してほしいものです。

出典:ピクスタ「子ども写真のSNS投稿に関するアンケート​​」より

文=飯島範久

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