ビジョンファンドのアドバイザーを兼務
「多くのファンドが『多様性』や『多様な創業者』、『多様な属性』に焦点を当て始めているが、ウッダードはもう一段掘り下げて、これらの人々が必要とする製品やサービス、技術に注目している」とハークレス・ムーアは話す。ウッダードは、過去にアドネットワークの構築と売却、モバイルECスタートアップの立ち上げ、500 Startupsのベンチャーパートナー、Lightspeed Venture Partnersの企業スカウトなどを経験し、現在はソフトバンク・ビジョンファンドのアクセラレータ・プログラム「Emerge」のアドバイザーを務めている。
このような経歴を持つ彼女にとっても、最初のファンド組成は困難だったという。
ウッダードは当初、2000万ドルの調達を目指していたが、最終的にはより少ない資金で募集を締め切った。「女性にとっての資金調達の難しさは、裸で割れたガラスの上をはうようなもの。それが黒人女性だと、裸で割れたガラスの上をはいながら、ヒアリを全身に浴びせられるくらい大変なことだ」と彼女は語った。
スタートアップにとって現状の資金調達環境は厳しいが、アーリーステージ投資を見ている限り、新たに事業を立ち上げる起業家の数はそれほど減っていないとウッダードは言う。しかし、VCによるスタートアップの評価額は下がり続けているという。
現在、投資家の目はAIやジェネレーティブAIアプリに注がれているが、それ以前は、暗号資産やWeb3が注目の分野だった。しかし、彼女は異なるアプローチを取っている。
「人々はユーザーのことを忘れているように感じる。これらの製品のユーザー層は変化しており、そのことをないがしろにするとユーザー不在の製品開発になりかねない」と彼女は指摘した。
(forbes.com 原文)