メンタルヘルスの改善・維持には「数人の親友」が不可欠

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ハーバード大学の研究者らが20年間以上をかけておよそ5000人を対象に実施した調査によると、ある1人の人の幸せは、3次の隔たりの範囲にまで広がるとみられる。例えばあなたの同僚が幸せなら、そのポジティブな感情は同僚からほかの3人にまで波及すると考えられる。

友人関係の維持

メンタルヘルスのためには、友情を大切にし、そのために意図的に行動し、努力するべきだといえる。その実現のために覚えておきたいのは、以下のことだ。

コミットする

より多くの友人や、有意義な友人関係を求めるなら、そうした関係のために力を注ぐことが重要だ。連絡を取り、集まり、意見を交換すること。そして、友人たちといっしょにいるときは、モバイルデバイスなどを使うことをやめ、その人たちに関心を向けること。

必ず「お返し」をすることも大切だ。お互いへの投資が必要になるのが、人間関係だ。ランチに誘ってくれた人がいたら、次はあなたが、その人をお茶に誘ってみよう。その人との関係を維持することに関心があるかどうかを明確に表すのは、あなたの行動だ。

継続する

友好的な関係を築くには、一般的に約60時間の投資が必要とされている。いっしょに過ごそうとする相手を、あまり多すぎないようにする方が、親しい友人を作りやすいということかもしれない。

また、友人との関係を長く維持することが重要だ。関係が深いほど、ある程度の期間お互いに会っていなかった場合でも、また連絡を取るのが容易になる。ただ、連絡を絶やさないようにすることも大切だ。

関心を持つ

相手に共感できるかどうか、それはまずその人に関心を持てるかどうかというところから始まる。その人を動かすのは何か、どのような考え方をするのか、その人から何を学ぶことができるか、そういったことに関心を持ってみよう。

自分と違うところ、似ているところがある人たちのどちらとも、積極的に親しくなろうとするのが賢明だといえる。共通点が多い人でも、経験やものの見方は人それぞれだ。それらを尊重することが、人間関係を構築することにつながる。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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