マーケティング・ライセンシング担当責任者のミントは「さまざまな種類のマンガを、さまざまな読み方で読者に提供したい」「購読者が好きそうなタイトルを独自に発掘している。このキュレーション・アプローチにより、単なるアプリにとどまらない、出版社としてのマインドセットがもたらされている」と説明した。
デジタルコミック部門は、アマゾンのcomiXology(コミクソロジー)サービス、少年ジャンプ英語版やVIZなどのマンガ専用プラットフォーム、モバイル端末に最適化された「縦読みマンガ」を提供する韓国のWebtoon(ウェブトゥーン)など、競合がひしめく。アズキは狭き道を進むことになる。
ミントによれば、月額4.99ドル(約660円)で無制限に利用できるアズキのサブスクリプション形式と、ローカライズを重視した翻訳・レタリング・編集の専門家チーム、多彩なテーマを網羅したキュレーション、コンテンツへの情熱的なアプローチの組み合わせにより、他サービスとの差別化を図れるという。
「マンガは他のコンテンツに埋もれてしまいがちなので、より良い発見体験を提供する」「サブスクリプション形式なら、新しいタイトルを読んでみようと思いやすい。章ごとに購入する形式やダウンロード販売とは、その点が異なる」とミントは語った。また、マンガファンに、海賊版サイトの運営者ではなくクリエイターをサポートしている実感を抱いてもらえるという効果もある。
「私たちならマンガ市場により大きな価値をもたらし、市場の成長を加速させられると考えている」とジャファリーは語った。「英語圏の市場におけるマンガの可能性は、まだ25%にも達していない」
(forbes.com 原文)