資産運用

2023.03.21 15:00

投資を具体的目標に変える5つのポイント

Getty Images

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経済的な目標達成になかなか近づけず、行き詰まりを感じていないだろうか?

筆者は以前の記事で、資産運用に関するフレームワーク「START」について紹介した。STARTとは、Financial Finesse(ファイナンシャル・フィネス)の最高経営責任者(CEO)リズ・デイビッドソンが新著『Money Strong: Your Guide to a Life Free of Financial Worries(お金に強くなる:経済的不安から解放された人生を送る方法)』(未邦訳)で提唱したものだ。

このフレームワークの最初のステップは、「Set yourself up for financial success(経済的な成功を収めるための準備)」だ。次に、経済的なストレスに対応したあと、実際の目標に向かって歩み始めることになる。

デイビッドソンの書籍では、車や住宅の購入から、結婚、出産、介護、さらには起業と、人生におけるさまざまな経済的目標が取り上げられているが、この記事では、多くの人が掲げる一般的な経済的目標を念頭に、その達成に向けてどう進んでいけばいいのかを述べていきたい。

1. 理想の人生を思い描く 自分にとって理想の人生とはどういうものなのか、考えたことはあるだろうか。一度も考えたことがないなら、これを機に、ちょっと時間を割いて考えてみてほしい。

それから、自分が心から気にかけていること、大事だと思っていることは何かを自らに問いかけてみよう。家族を養うことかもしれない。経済的に自立すること、未来の世代に自分のレガシーを残すことだという人もいるだろう。自分が本当に気にかけていることを優先させるよう、心にとめよう。

2. 目標達成に必要な毎月の積み立て額を計算する 万が一に備えた蓄えや、住宅購入の頭金といった短期的な目標の場合は、目標額を積み立てるためのこちらのシミュレーターのような、シンプルなツールを使おう。一定のインフレ率や利子を踏まえて、毎月積み立てるべき金額を弾き出してくれる。

もっと先を見据えた目標の場合は、退職に必要な貯蓄額を算出するこちらのシミュレーターや、教育資金シミュレーターがお勧めだ。こうしたシミュレーターで予想利益率を設定するときには、積み立て期間とリスク許容度に合ったものにすることを忘れないようにしよう。

3. 税金が優遇される積み立て方法を探す たとえば、企業年金制度や、HSAと呼ばれる米国医療貯蓄口座(対象になっている場合)、個人退職口座(IRA)などがある。また、カバーデル教育貯蓄口座や、大学資金の貯蓄を目的とした「529プラン」、米国貯蓄国債はどれも、対象となる教育費を非課税で積み立てられる方法だ。

ただし、違う目的で資金を引き出した場合にはペナルティが課せられる場合があるので、緊急用の資金については、一般口座か、Roth IRA(税引き後所得から拠出できる個人年金制度)に入れておこう(Roth IRAは、一定の条件を満たせば、資金を引き出しても非課税で、ペナルティも課せられない)。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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