世界で最も人気のあるポルノサイトであるPornhub新しいオーナーは、影をもつ長い歴史に彩られたこの会社の全貌を、隠すことなく一般に公開したいと考えている。
米国時間3月16日、カナダのプライベートエクイティ会社ECPが、Pornhubの親会社であるをマインドギーク買収したと発表した。オタワに本拠を置くECPの創業パートナーで刑事弁護人のソロモン・フリードマンは、ルクセンブルクに本社を置きモントリオールで活動するマインドギークは、これから透明性に関する新しい時代を切り拓くだろうという。
「私たちは、公開され、透明性があり、見つけやすく、連絡をとりやすいチームです」とフリードマンはいう。「マインドギークだけでなく、この業界は新しいアプローチが必要な時期に来ているのです。これまでのような不名誉や恥がなくなるような環境が必要なのです」
マインドギークは、レイプや児童虐待の動画で利益を得ているという非難が相次ぎ、ここ数年は厳しい状況に置かれてきた。同社は、一部のウェブサイトにアップロードされた10代の若者や子どもの性的に露骨な動画が原因で、米国で集団民事訴訟を起こされるなど、多くの法廷闘争を繰り広げている(1日の訪問者数が1億3000万人を超えるPornhubに加えて、マインドギークはYouPornとRedTubeも所有している)。マインドギークは不正行為を強く否定しているが、VISAとマスターカードは、Pornhubとマインドギークの広告プラットフォームTrafficJunky(トラフィックジャンキー)をその決済ネットワークから遮断した。マインドギークによると、そのサブスクリプションサイトは再びマスターカードの決済ポータルにアクセスできるようになったが、広告事業者はアクセスできないとのことだ。
フリードマンは、マインドギークの前途に課題があることを認めているが、一般市民、会社の関係者、さまざまな組織を巻き込み、同社のウェブサイトにアップロードされた動画に登場する人々の年齢、身元、同意を確認するための技術への投資を強化していくという。