実は、韓国にも同じような現象が起きている。キアが15年以上前にドイツ人の有名なデザイナー、ピーター・シュレイヤを採用して、急にデザインが世界的に高く評価されるようになった。さらに8年ほど前にBMWのM部門から優秀なエンジニアのアルバート・ビアマンがヒョンデ・グループの研究開発のトップになったら、急に韓国車の走行性能がグーンと上がった。
海外から優秀なデザイナーや技術者を雇うことによって、評価される車づくりができる。だから、全世界から優秀な人材をかき集めない限り、世界をリードするような車づくりはできないんじゃないかな。テスラも同じようなことをしたしね。日本も積極的に門戸を開いてもいいかもね。特に電動化車種では。
wAtARuも言う。「ヒョンデとかは今、ドイツっぽいデザインになっていますよね。今、日本で買える『ヒョンデ・アイオニック5』はフロントのフェンダーに向かって、プレスラインが斜めに入っているところが新鮮。
アウディだったら、ああいうことは絶対できない。韓国のメーカーは好きなことをやっているなと思って、これからも楽しみにしています。先日、アイオニック5を借りて乗ってみましたけど、とても走りは良かった。でも、見た目より少し大きく、特に幅があるので、日本ではパーキングしにくいかも?」
他に気になる車はあるかと聞いたら、面白い応えが返ってきた。ホンダとソニーが共同開発し話題になった『AFEELA』というEVだ。
「2026年に登場するだろうと言われている車種で、かなり期待していますね。個人的に家電メーカーではSONY、自動車メーカーではホンダが好きというのもありますが(笑)。ただ注文があるとすれば、この「AFEELA」はとても洗練されているけど、デザインがEVとしては少し普通すぎるかな。2社がしっかりコラボしたら、もっと格好いいデザインが出ると思う。今後公開されるであろう市販モデルのデザインはもっとスゴいものが出てくると思うので楽しみ」とwAtARuは期待する。
その通りかもしれない。僕としても、もう少し美しいデザインセンスを加えて欲しい。
「80年代のコンセプトカーみたいなデザインという印象はありますね。面は綺麗だけど、エッジが効いていて洗練されたSONYらしいところと、水平基調で無駄な要素が少ないホンダらしいところが入ってくると面白いと思う」とwAtARu。