食&酒

2023.03.26

すべては「人を敬う」ことから 三つ星シェフが生む良い循環

レフェルヴェソンス エグゼクティブシェフ 生江史伸(なまえしのぶ)氏

「こういった活動は、一見ボランティアのようにみえるかもしれませんが、我々の方が逆に良いエネルギーをいただけるんです。感謝や自信が湧き出てきて、やる気や生きがいに繋がっていく。良いエネルギーが循環するんですよね。“おいしい・たのしい”が次の活動のエネルギーになって、活動がより広がっていく未来をいつも想像しています」

生江氏は、アイコン賞の受賞の連絡を受けた際、アイコンという言葉を真っ先に辞書で調べたという。

「ヒーローとかヒロインなどという意味が真っ先に出てきて、どうもしっくりこないと思ったのですが、調べていくうちに“ロールモデル”という言葉があったんです。もし、われわれのようなレストランの枠を超えた様々な活動が、少しでも皆さんのヒントになり、良いエネルギー循環の輪が地球上に広がっていくなら、喜んでこの賞をお引き受けしようと思いました」


生江史伸◎レフェルヴェソンス エグゼクティブシェフ。慶應義塾大学法学部を卒業後、北海道のミッシェル・ブラス トーヤ ジャポン、ロンドン郊外のザ・ファット ダックで研鑽を積んだ後、レフェルヴェソンスを開業。2020年にミシュランガイド東京にて三つ星を獲得。東京大学大学院 農学生命学研究科 修了。

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