その創業者であるマット・チタランジャンさんに、プライベートのFUN-TIMEや起業の苦労などをインタビュー!
ふたりの愛娘と過ごす時間が何よりのFUN-TIME
「苦くて本当に不味かったんです……(笑)。まだ10歳の頃だったので、当時はミルクや砂糖をたっぷり入れて飲んでいました」インド発のブルートーカイ コーヒー ロースターズの創業者であるマットに初めてコーヒーを飲んだときの感想を訊くと、ぶるぶると仰々しく首を横に振りながら、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
ただ親の影響から自身も飲み続けたことで味にも慣れ、今では人生に不可欠なものとなっているという。ちなみにちゃんと味わえるようになったのは20歳を過ぎてから。
そんなマットにとってコーヒーと同じく、なくてはならないものがある。それは家族。穏やかで優しい笑顔が印象的だ。
「3歳と9歳、ふたりの娘がいるのですが、妻を含めて家族4人で遊んでいるときが自分にとってベストな時間、まさにFUN-TIMEです。娘と遊ぶといってもじゃれ合ったりするレスリングみたいなものですが、娘ふたりに対してひとりで立ち向かっていかなければならないので意外と大変です(笑)」
遊びもいっさい手を抜かず一生懸命。また外遊びも好きだというマットにとってハイキングもFUN-TIMEのひとつ。
「野山など自然の中を歩いたり、最近は妻とふたりでサイクリングもしています。ハイキングは7〜8時間歩くので頻繁にはできませんが、サイクリングは2日に一度くらいのペースで楽しんでいます」
成功の秘訣は失敗を引きずらないこと
ブルートーカイ コーヒー ロースターズは2013年に創業。それまでインドは世界有数のコーヒー生産国でありながら、高品質のインド産コーヒーのほとんどが欧州などへ輸出されていた。
マットは知識のないゼロの状態から焙煎とカッピング技術を学び、インド産の高品質なコーヒーを国内の農園で作り、その魅力を広めていくことを決意。そこから10年近くの月日が流れた。
「ほかのコーヒーの生産国では、森林を伐採して工業化し、コーヒー豆を摘むということをしているところが多いのですが、インドでは伐採が禁じられているので、自然環境を維持しながらサステナブルな手法で栽培をしています。
さらにインドでは厳しい労働法が定められていて、各地のコーヒー農園で働く労働者の方たちは賃金、労働時間、休暇取得などに関して保護されているので、とてもフレンドリーな職場環境となっています」