わたしたちはどれくらい寝ればよいのか?

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睡眠時間が足りていないと、朝起きた時にスッキリしない、午後ランチの後に急激な眠気に襲われる、夕方くらいに眠気を感じて帰りの電車の中で眠ってしまう……。

その結果、夜の睡眠の質が低下して悪循環が始まる、週半ばからガソリンが切れたように疲労感や倦怠感が溜まってくる、休日にまとめて寝ようとするというような状態が発生して、私たちの健康に中長期的には悪影響を及ぼしてしまいます。

とはいえ、ビジネスパーソンが理想の睡眠時間をキープするのは簡単なことではありません。そこで、現実社会で実践できる3つのテクニックを紹介します。

1. 戦略的に仮眠をとる

日頃から睡眠時間が足りていないビジネスパーソンにとって、仮眠は生産性を上げる有効な手段です。一方仮眠の場合はその後起きて仕事をするということが前提になりますので、深い睡眠まで遷移しないことが重要です。

ポイントは3つ。長さは15分〜30分以内に収める。タイミングとしては本睡眠(夜の睡眠)の遅くとも8時間前にすませる。横にならずに眠る、です。

2. 週半ばに早く帰る休息日を設ける

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睡眠が足りていない日が連続してしまうと身体に大きな負担がかかります。それを避けるために、週半ば水曜日あたりにたっぷり睡眠を確保する自分の身体を労る休息日を設けてください。それにより木曜日から残り2日間頑張ることができます。

3. 週末の二度寝のリズムを作る

週末に二度寝や寝溜めをすると、平日と大きくリズムがずれてしまい、週明けにブルーマンデー症候群に陥るというデメリットがあります。

それを避けるために、週末も平日の同じくらいのタイミングに一度起床をして太陽の光を浴びてリズムを作ります。それにより脳にある中枢時計が整います。その後に二度寝をして疲れを癒やしてください。夕方以降まで眠ってしまうと夜の睡眠に影響するので、仮に0時に寝る場合は遅くとも16時には起床して活動をしましょう


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文=小林孝徳

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