研究チームは、女性教授たちは年齢とともに専門知識を深め、温かさも失っていないにもかかわらず「女性」のステレオタイプから外れていくことで、評価を落としているとみている。
ルッキズム(外見重視主義)
中高年の女性たちは、若さが女性の美しさだとする「ルッキズム」に基づいた偏見にもさらされている。一般的に、より高い収入を得て、仕事でも高い評価を受けるのは、より「魅力的」だとされる女性たちだ。男性にも同じことが言えるが、その影響の大きさは、女性たちほどではない。そうした見方によって、中高年の女性たちは同年代の男性たち以上に、若々しさを保たなければならないという圧力にさらされている。髪を染めるなど、そのために実際に何かしているという女性の割合は、男性の2倍近くにのぼっている。
エンターテインメント業界をみれば、女性たちがいかにこうしたルッキズムの影響を受けているかがよくわかる。放送、またはストリーミング配信される番組を分析した結果、年齢が60歳以上の女性の役は、男性の半数程度にとどまっている。
育児は女性の仕事
家庭における責任が増したことを理由に、パートタイム勤務に変えたり、休職したりするのは、女性の方が多い。そして、残念ながらこうした一時的な変更は、その後のキャリアに影響を及ぼし得る。特に中年層の女性は、育児のためにキャリアを中断する必要がない男性と比べ、競争において不利な立場に置かれることになると考えられる。
フォーブス30/50サミットでは演壇に立った複数のゲストスピーカーたちは「女性たちは何歳になっても、こうした障壁を乗り越え、目標を達成することができる」と訴えている。
(forbes.com 原文)