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2023.03.15

レトルトや宅配弁当は「手抜き」なのか、母親へアンケートが大きく割れる

Getty Images

食卓に並ぶホカホカの白い炊き立てご飯に具沢山のお味噌汁、おかず……ひと昔前まで日本では、母親がほぼ毎日、家族みんなの食事を作り続けることは、ごく当たり前だった。

しかし近年、共働き世帯は増加を続け、2021年の国民生活基礎調査によると、働く母親の割合は子育て世帯の75.9%を占める。そうした時代の流れに伴い、家庭での食事のあり方にも、変化が見えている。

マーケティングDX事業を展開するナイルは、全国の子どもがいる20~30代の女性1104人を対象に、食事に関する調査を実施。

レトルトや冷凍食品、宅配弁当などの利用を手抜きだと感じるかを尋ねたところ、「まったく思わない」が22.1%、「思わない」が26.81%となり、合わせて約半数が手抜きだと思っていないことが分かった。一方で、「とても思う」の回答が9.6%、「思う」も23.19%に上り、レトルトや冷凍食品、宅配弁当などの利用を手抜きだと捉えている母親も、3割超の割合で存在することが分かった。
出典元:「かんたん宅食ガイド ラクタさん」(以下同) https://mag.app-liv.jp/rakuta/archive/140430/

出典元:「かんたん宅食ガイド ラクタさん」(以下同) 


さらに、レトルトや冷凍食品、宅配弁当などに頼ることに罪悪感があるかを聞くと、「あまりない」「まったくない」の合計が43.75%となる反面、「とてもある」「まあまあある」の合計も41.3%となり、4割を上回る結果に。


罪悪感を覚える理由としては、最多が「食費がかさむ」で56.14%。その後に「安全性が心配」(48.9%)、「栄養バランスの偏り」(37.72%)が続き、コスト面や健康面についての理由が上位に並んだ。一方で、「手抜きをしている気になる」の回答も37.28%に上り、4番目となった(複数回答可)。

今回の調査は20~30代の母親を対象にしているが、近年はイクメンという言葉が死後になるほど、父親が家事育児を母親と平等に分担して行う家庭も増えている。子育て夫婦の毎日は、何かと忙しい。

子供に注ぐべきは愛情であり、手料理が愛情表現のひとつとする考え方もある。しかし、ライフスタイルや懐具合、仕事の状況などに合わせて、上手にレトルトや冷凍食品、宅配弁当を食生活に取り入れることで、その分、子供と過ごしたり、ママやパパが休んだりする時間を取れるようになる。すると、適度に肩の力を抜いた、よりサスティナブルな子育てが実現することだろう。

プレスリリース

文 = 大柏真佑実

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