鈴鹿央士、23歳 「大好きな地球で生きていくために」

俳優 鈴鹿央士

Netflixのドラマ『君に届け』は漫画原作。実はこの作品は、これまでにアニメ化も映画化もされてきている。

「過去の作品を見た人にとっては、『君に届け』も、風早翔太っていう人物も、すでに完成されたものになっているかもしれない。そこに新しく踏み入るっていうのは、難しいなと思うところはあるんですけど。でも、時も流れて、いまの時代だからこそ作れる『君に届け』もあるんじゃないかと思って取り組みました。そのうえで思うんです。また、違う、新しい良さのある『君に届け』ができたんじゃないかなって」

主人公たちの高校生活を描いた『君に届け』。一方、俳優は自身が高校まで育った岡山のことを「大好き」と言って憚らない。

その岡山からは昨今、ミュージシャンやお笑い芸人、そして俳優と、数多の才能が育っている。「それはどうしてだと思うか?」というインタビュアーの無茶な質問にも、彼は懸命に頭を捻り、そして、誠実に答を寄せた。

「僕が思うに、程よくのどかで、程よくいろんなものがあって。岡山って、のびのびとした生活ができるのかなっていうのが、高校まで過ごして思っていたことです。そして、けっこう一つのことに熱中するタイプの人が多かった。県民性なのかわからないですけど、物事に入り浸る人が多いイメージ。だから、その後、活躍する人も多いのかなって思います」


地元愛を語るのと同じ口調で「地球も大好き」と笑った。そして、SDGsの印象を「大好きな地球で生きていくために、人としてしなくてはいけないこと」と語った。

「決して難しいことではないと思います。いろんな項目があるから。自分が興味を持てるところから始めればいいのかなって思います。僕自身はやっぱり自然が好きなので、たとえば、14番の海の項目を見て『やっぱり大切だよな』と再確認したり。自分がこれまで意識できていたことと重なる項目を見つけては、『意外に正しく生きてこられたのかな』なんて思ったりしています」

ファッションは古着が好きで、ワードローブの6割は古着が占めているという。

「古着のほうが素材が良かったりしませんか。なんか、たとえ誰かが着たものだとしても、それがいまもきれいに残っている頑丈さもあるし。それに、古着ならちょっと汚れたり、穴があいていても、それも良さに見えたりするので。長く着られるよなって、思っています」
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文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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