SDGs=持続可能な開発目標。それは決して、国や企業だけが目指すゴールではない。いま、この星に生きる私たち一人ひとりが、たとえ「ちいさく」ても、できることを「ちょっとずつ」実行することが、求められている。
2021年末にスタートした「sdgs_media_japan」では、個人的で身近なSDGsを伝え、広めるために「いっしょに学ぼうSDGs!」と題し、発信力の高い俳優やタレントを、毎月一人ずつ紹介。日常生活のなか「自分たちの未来に共感」できるような、「ちいさくて」「ちょっとした」SDGsアクションを伝えている。
「僕、地球が好きなんですよ。だから、SDGsっていう言葉を聞いたときは『おー!』って、なんとなくテンション、上がりました」
インタビュー冒頭、「SDGsに関心は?」と問われた彼は、こう言って無邪気に笑った。
鈴鹿央士、23歳。岡山県出身。2018年、東京の大学に進学すると同時に芸能事務所に所属。同年秋、「第33回MEN'S NON-NO専属モデルオーディション」でグランプリ。2019年からは俳優としての活動を始め、映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞など多くの映画賞新人賞を獲得するなど、デビュー当時から演技力は高く評価されてきた。
そして、3月30日からNetflixで配信が始まるドラマ『君に届け』では、主役の高校生・風早翔太を演じる。
「風早翔太は高校1年生で、南沙良さん演じる黒沼爽子と出会って。そこから始まる学校生活のなか、恋愛していく役なんですけど、いろんな人から『さわかや』というイメージを持たれていて。たしかに、リーダーっぽい感じもあるし、さわやかさもあるんですけど、本人のなかでは『自分はさわやかじゃない』という思いもあって。そんな、自分が持つ葛藤と向き合いながら、そして、爽子とも向き合いながら、進んでいく役どころです」
演じるうえで難しかったのも、役どころの彼が抱え、向き合う「葛藤」の部分だった。ちなみに、風早翔太とはあまり共通点がなく、「風早くんは本当に純粋で、恋愛にも真っ直ぐで、みずみずしくて。それは、本来の僕は持っていないものなので。演じながら『羨ましいな』とすら思うこともありました」と振り返る。