「BEYOND THE SURFACE」の文字が入った屋外広告
つまり、太っているとか痩せているとか、身体に障害があるとか、表面的な見た目ではなく、それぞれの人の深層を大事にしよう、というメッセージが伺える。
「モデルやプロ水泳選手といった特別な人達ではなく、我々の世界に存在している様々なタイプの人々が快適に使える水着コレクション。ひいては、様々なタイプの人々が快適に過ごせる世界を大切にしよう」。このキャンペーン全体からは、そんなメッセージが受け取れる。
3億5千万のリーチを獲得
結果として、3億5千万のリーチ(トータルで届いたであろう数)、600万ドル(約8億円)相当の記事やSNSでの紹介、最初の4週間で目標の70%の売上げ達成など、目覚ましい成果も残した。“実際に泳げる屋外看板”というだけで、人目を引くし、話題性がある。しかし、広告コミュニケーションである限りは、対象となる商品やサービスの価値を高めることにも貢献する必要がある。
今回で言えば、アディダスの“インクルージョンを掲げる水着コレクション”という対象商品の価値を大きく高めた、みごとなキャンペーンだと言えるだろう。