食糧生産に使える土地はもう残っていない?

80億超の口をまかなう注目の肥料 photo by shutterstock.com

Bader-Johnston氏は「私が最も気に入っているのは、私たちにその意志があり、政府がそれを義務化するために行動すれば、世界中に大きな影響を与えながらすぐに実行に移せるという点です。 気候変動対策の世界では、『ムーンショット』と『アースショット』についてよく話題にします。これはまさにアースショットです。大きな変化を迅速にもたらすとともに、今ある農地で 100 億の人々を養うことができる現実的な道筋を示すものであり、脆弱な淡水システムを保護することもできるのですから。」と語った。

窒素効率改善の最前線を走るSoilgenic社の今後のビジョン

最後に、Soilgenic社の今後の展望について、Ivan氏に伺った。

「私たちは、温室効果ガス排出量と環境への影響を低減する技術の集約と開発に重点を置いています。また、土壌に作用して栄養分の吸収を高めながら土壌の健康を増進させるバイオ活性剤などのバイオ技術にも力を入れています。ナノテクノロジーは、栄養塩の利用率の向上から農業投入物の削減まで、農業の効率化に大きな役割を果たすでしょう。ナノテクノロジーは農業の発展分野であり、Soilgenic社は新しい革新的な技術の開発において重要な役割を担っています。

グリーン肥料技術は、肥料生産の改善と温室効果ガス排出量の削減にもつながります。 この分野は、窒素の温室効果ガス排出削減のための完全なソリューションを提供するために、私たちが開発したい大きな分野です。

その他では、アクアムのような空気から水を作る (AWG)技術は、世界中で水不足が大きな問題となる中、農業の分野で重要な役割を果たすと思われます。 AWG技術は農業の大きな課題を解決するものであり、農業をより効率的かつ持続可能なものにするための大きな技術革新であると言えます。」

人類が自然環境と共存していくために、クライメート・スマート・テクノロジーを有し、現状改善に働きかける企業たち。彼らは、将来訪れるであろう人類の課題を自分事として捉え、具体的な解決に取り組んでいる。彼らが何をどのように解決しようとしているのかを理解しようとすることが、人類共通の課題について考えるきっかけになると嬉しい。私たちの多くは人口問題や環境問題の専門家ではないだろうが、だからといって無関心でいるわけにはいかない。

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