マスクは、モルガン・スタンレーのマイケル・グライムズとともにストリーミング番組に登場し、ツイッターのキャッシュフローが今年の4-6月期にはプラスになる可能性があると述べた。ツイッターは、上場企業としての最後の四半期になった2022年第2四半期に2億7000万ドル(約370億円)の損失を報告しており、黒字化が事実であれば驚くべきことだ。
マスクは、当日のディスカッションの大半をツイッターの広告のメリットをアピールすることに費やしたが、広告部門の収益については語らなかった。ここ数カ月で、マスクがコンテンツのモデレーション部門を縮小し、数々の物議を醸す施策を行った結果、広告主の多くがツイッターから離れている。
その代わりに彼がアピールしたのは、彼自身のツイッターに対する究極の夢だった。マスクは、将来的にツイッターを中国のWeChatのようなスーパーアプリに進化させ、配車サービスやEコマースを含む、さまざまな用途に使えるものにしたいと語った。
ツイッターは、ワンクリックで資金のやり取りが可能な送金サービスや、利息の受け取りにも対応し「世界最大の金融機関になることが可能だ」とマスクは述べた。
世界最大のオンライン決済会社であるPayPalは昨年、1兆4000億ドルの取引を処理したとされる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、ツイッターの12月の売上高が前年同月比で40%減少したと報じていた。
昨年10月に440億ドルでツイッターを買収したマスクは、冷酷なまでのコスト削減を実行し、従業員の約75%を解雇した。彼は、自身の努力がツイッターを「倒産から救った」と主張している。
モルガン・スタンレーは、マスクがツイッターを買収する際に、彼のテスラ株を担保に125億ドルの融資を行った7つの銀行のうちの1社だ。借入金の返済については、7日の会話では触れられなかった。
フォーブスは、世界2位の富豪であるマスクの保有資産を1860億ドルと推定している。
マスクは6日から7日にかけてツイッター上で、同社を解雇された元従業員と口論になり、彼の身体の障害が解雇の原因となったことを示唆していた。
(forbes.com 原文)