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2023.03.08

マスクがツイッター元社員と舌戦 身体障害を「言い訳」と一蹴

ツイッターのイーロン・マスクCEO(Photo by Theo Wargo/WireImage)

ツイッターのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、インターネット上で他人を挑発する「トローリング」をまた行った。今回の標的は、同社が以前買収した企業の創業者である元社員の男性。マスクは一連のやり取りの中で、男性の身体障害に関する批判も展開した。

この男性は、デザイナーのハリ・トルライフソン(Halli Thorleifsson)。自身が立ち上げたデザイン会社Ueno(ウエノ)が2021年、ツイッターに買収されたことで、同社の社員となっていた。

トルライフソンは6日午後、マスクをタグづけしたツイートで、同社が最近、追加の人員削減を行った際、会社支給のノートパソコンがロックされ、その後9日間にわたり人事部から連絡がない状態だと説明。自分が解雇されたのかどうか知りたいと訴えた。

マスクは4時間後「君はどんな仕事をしていたのか?」と返信。ここから、両者の間で辛辣(しんらつ)なやり取りが始まった。

トルライフソンは、自分には難病の筋ジストロフィーがあるため、キーボードやマウスの使用といった作業が困難だと説明。だがマスクはこれを受け入れず「障害のせいでタイピングができないという言い訳をしながら、同時に嵐の連続ツイートをしている」ことには「敬意を持てない」と批判した。

一方のトルライフソンは、マスクがツイッター本社でトイレに行く際にボディーガード2人が付き添っているとしたBBCの報道を引き合いに出し「あなたも1人でトイレに行けないという記事を読んだことに言及するのを忘れていた。お気の毒に。私にはその気持ちがわかる。唯一の違いは、私は身体障害のためそれができないのに対し、あなたは自分が大便中に誰かに襲われるのが怖いということ」と皮肉った

トルライフソンは、最初の投稿の後に、ツイッター人事部からようやく解雇通達があったことを明らかにしている。ただマスクは「彼は解雇されたのか? いや、働いていなかった人は、そもそも解雇できない」と主張した。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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