100人の生徒と、家族の危機。YumiCoreBodyの誕生秘話
──へえ!ご自身でビジネスをされていて、出産をきっかけに専業主婦になることに抵抗はなかったですか?なかったですね。もうこのビジネスはやりきったと思えたので。その後、子どもが2歳差で産まれたので、当時はとにかく3人の子育てに一生懸命で、仕事のことを考える余裕はなかったです。
そこからどんな思いが芽生えてYumiCoreBodyの立ち上げに至ったのでしょう。
仲良くしていたママ友が、小学校になると時間ができるから社会復帰できるように今から準備をしていると話していて、私もずっと専業主婦ではなく、子育てが落ち着いたら社会人として生きていたいなとぼんやり思っていました。でも何も準備ができないまま時は過ぎていって……。
たまたまヨガ講師をしているママ友にヨガを教わる機会があって、参加したら、全然できないんですよ。35歳のその頃まで、ほとんど運動はしたことなかったので足が開かない。3人産んだ体は、胸は垂れ下がりお腹はぽっこり。
このままではまずい!と思ったタイミングで、ママ友のつながりでコアトレーニングのクラスがあることを知って週1ペースで参加するようになったんです。
私は究極のめんどくさがり屋で飽き性で怠慢な人間なんですが、身体を動かしているのが気持ちよくて、お腹も引っ込むしメンタルも前向きになったので、続けられた。
お茶しているより身体を動かしたほうがいい!と友人たちも誘って1年ほど通っていたんですが、とある事情でそこに通えなくなっちゃって。どうしよう!と焦ってほかの教室も探したんですが、なかなか見つからない。そしたら友だちに「Yumicoがやればいいじゃん?」って言われたんですよ。
最初は友だち3人を自宅に招いてコアトレをやっていたんですが、その友だちが友だちを誘って、気づいたら通う人たちが100人くらいになったんですよ。その間、実地・座学ともにいろんな先生に習って、整体技術やインナートレーニング、ピラティスなどを習得しました。
その中である先生が「くびれをつくるには膣が重要」と言っていて、これだ!とピンときて。自分はもちろん通ってくれる人たちにもどんどん変化が現れてきて、身体のメカニズムがわかり、現在のYumiCoreBodyにつながる独自メソッドが生まれていったんですね。
──そこから店舗をオープンし、本格的なビジネスを始めるのに、何かきっかけがあったのですか?
実は、今だから言えることなんですが、当時夫の会社が倒産したんです。これまでの生活ができなくなるとある日突然告げられて、引っ越さないといけないし、幼い3人の子どもたちの学費も必要になる。頭が真っ白になると同時に、自分が子どもたちを守らなければいけないと強く想いました。
私が稼いで家族の生活を守っていかないといけない。この経済的な困難がなければ、コアトレも友人に教える趣味の範囲に止まっていたかもしれません。