たった1つの言葉で視点をポジティブに変える4つの方法

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筆者はプロのライターとして言葉の持つ力を信じている。言葉は使い方次第で、人を尻込みさせることもあれば、背中を押すこともできる。特に、ものの見方に関してはそうだ。

ある状況は、見方によって否定的にも肯定的にもなり得る。心理学者はこれを「リフレーミング」と呼ぶ。出来事、アイデア、概念、感情などをこれまでとは異なる枠組みで見たり体験したりすることで、よりポジティブな捉え方を見つけ、自分の思考や行動に影響を与えられる。

そして驚くべきことに、たった1つの言葉で、視点をポジティブに変える大きな違いを生むことが可能だ。4つの方法を紹介する。

1. 「まだ」を付け加える

「独立できない」「新しい技術を使いこなせない」「理想の仕事が見つからない」など、現状では不可能なことや手の届かないことに不満を感じていると、負のスパイラルに陥りやすい。

しかし、こうした否定的な言葉の前に「まだ」を付け加えると、それはもっとポジティブな意味に変わる。「理想の仕事が見つからない」は「まだ理想の仕事が見つからない」になる。

「まだ」は、将来的に解決策や問題の解消があり、現在の状況は一時的なものにすぎないことを示唆する。「まだ」をつけることで、制約ではなく可能性を表現することができるのだ。

2.「しなければならない」を「できる」に置き換える

何かをしなければならないと嘆いている自分に気づいたら、敢えて立ち止まってみよう。普段やりたくてやっていることでも、そのタスクは今や喜びをもたらすよりもストレスの原因になっている。

「しなければならない」を「できる」に置き換えると、すべてが変わる。「新しいマーケティングプランを作らなければならない」というのは義務だが「新しいマーケティングプランを作ることができる」は機会だ。何かをしなければならないのは面倒に感じるけれど、何かをできるというのは報酬だと思える。

3. 「はい、でも……」を「はい、そして……」に変える

ストレスを感じると、物事がうまくいかない理由や改善できない理由を考え出すものだ。そんなときは提案に対して「はい、でも……」と答えてしまうかもしれない。だがそれは、やる気をそぎ、相手を失望させるネガティブな言葉で、会話やアイデアの前進を止めてしまう。
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編集=荻原藤緒

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