実際のところ、顧客はさまざまな理由で7879を利用していることがデータから読み取れるという。一般的に年配の顧客ほどジュエリーの投資価値に関心が高く、若い購買層ほど身に着けることに重点を置いている。いずれにしろ、すべての顧客が同じ価値提案を受けている。身に着けられるジュエリーというかたちで貴金属に投資し、金やプラチナの市場実勢価格で同社に売却できる機会である。
顧客には伝わっているようだ。1年前に取引を開始した7879は、4月に英高級百貨店セルフリッジズの目に留まり、サステナブルな小売ブランドを紹介する「Shopping the Future」キャンペーンで商品が取り上げられた。その後、売り上げは急速に伸び、取引開始から1年で約150万ポンド(約2億4500万円)に達した。
クカディアとフラワーズは、国際展開と新商品の発売を通じて今後1年間で売り上げを倍増できると考えている。「経済の先行きが著しく不透明な今、価格だけでなく品質においても透明性のあるジュエリーを販売することが、持続可能な未来への道を開く鍵になると信じている」とクカディアは語った。
一方、フラワーズはもう1つの利点を指摘した。「最高純度の金とプラチナは、抗菌性と低刺激性に優れている。衛生管理の厳しいパンデミック後の世界において、当社のジュエリーは完璧な位置づけにある」
古くからある投資対象への新しい提案には、今だからこそ響くものがある。
(forbes.com 原文)