Hexaは、家具やファッションなどの画像の3Dモデルを生成し、ウェブサイトやSNS、AR(拡張現実)アプリケーションなどで利用可能にしている。3Dモデルはインタラクティブで、ユーザーはあらゆる角度から確認できる。
メタバースの3D空間には、VR(仮想現実)やARで見るためのさまざまなアイテムが必要となる。アマゾンやウォルマートの商品ページでは近い将来、従来の2次元の写真が3Dモデルに置き換えられるだろう。
Hexa共同創業者のヤヒエル・アチアス(Yahiel Atias)最高経営責任者(CEO)は「私たちは、3Dコンテンツがすべての小売りの中心になると確信しており、コストが高い従来の方法ではなく、安価で使いやすいツールで3Dアイテムを制作可能にする」と述べている。
Hexaの3Dプラットフォームは現在、メイシーズやロジテック、インテリアショップのクレート&バレルなどの十数社に利用され、3Dアイテムの作成や管理に用いられている。同社の3Dモデルは、ウェブページやSNS、ゲームエンジンなどに、短いコードで貼り付けることが可能だ。
同社のジョナサン・クラーク最高技術責任者(CTO)は「製品ライブラリを3Dに変換し、配備するのは大変な仕事だが、当社はスケーラブルなソリューションを提供することで、メタバースに進出する企業のさまざまな課題を解決している」と述べた。
今回のラウンドをリードしたPoint 72 Venturesは、270億ドル(約3兆7000億円)を運用するイスラエルのヘッジファンドPoint 72の投資部門だ。Hexaの他の投資家には、日本のサムライインキュベートや、独SAPの下部組織であるSAP.iO、台湾のHTCが含まれている。
Hexaはこれまでに120万ドル(約1億6000万円)のプレシードと550万ドル(約7億5000万円)のシード資金を調達しており、今回のシリーズAを含めると累計調達額は2720万ドル(約37億円)に達した。同社は世界中で100人の従業員を抱えており、今回の資金調達によってさらなる拡大を目指すと述べている。
(forbes.com 原文)